小さなころからカラオケを楽しんでいる方は多く、とても身近な存在になっているカラオケ店。
高校生にとって一見すると魅力的かもしれませんが、実際にはたくさん「きつい」と感じる部分があります。
しかし逆に、高校生ならではの受ける恩恵というのがあるのです。
今回はカラオケバイトが高校生にとってきつい理由と、高校生しかない恩恵から募集の多さについてまでご紹介します。
カラオケバイトの仕事は基本的にきつい?
カラオケバイトに興味を持つ高校生は多いですが、実際の業務内容や環境については様々です。
もちろん、カラオケバイトが高校生にとってきついと感じられることはあります。
しかし、これは主に職場環境や個人の感受性によるもので、特に何も感じないという方もいます。
よって、基本的にはきついかどうかについては、意見が分かれるというのが答えでしょう。
但し、特定の条件下では特に高校生が業務を厳しい、と感じることがあります。
これはカラオケバイト特有の仕事に関係していることが多く、例えば以下のようなきつい点があります。
高校生がきついと感じやすい仕事
タバコ臭い場合がある
カラオケバイトの中で高校生が特に厳しいと感じる点の一つが、お客様からのタバコの臭いです。
日本では多くのカラオケ店が屋内禁煙を実施していますが、タバコを吸う為の専用の喫煙室(喫煙ブース)を設けている場合があります。
そして喫煙室でタバコを吸った後に、カラオケルームに戻るお客様からは、ちょっと不快なタバコの臭いがすることがあります。
特にタバコを吸える年齢ではない高校生にとっては、この臭いが業務を通じてのストレス源となることがあります。
タバコの臭いへの対処方法として、店舗側が空気清浄機を設置していることがありますが、それでも臭いが完全には除去されない場合があります。
高校生がこのような環境で働く際には、臭いに対する耐性を少しずつ構築するか、または、タバコの臭いが比較的少ない時間帯や、完全禁煙店舗での勤務を選択することも一つの解決策です。
加熱式タバコ専用ルームも臭い
高校生は加熱式タバコの部屋を案内などをすることは少ないと思いますが、加熱式タバコ専用ルームの臭いも意外ときついです。
加熱式タバコは、従来のタバコと比べて煙が少ないとはいえ、独特の臭いがありそれが部屋にこもることがあります。
この独特な臭さは、特に臭いに敏感な人にとっては非常に苦痛であり、不快な気分になるでしょう。
カラオケルームを清掃する際や、お客様を案内する際に、この加熱式タバコ特有の臭いに頻繁に触れることによって、ストレスが増大することがあります。
クレーム対応がある
カラオケ店では、機器の操作方法が分からない、部屋の設備に不満があるなど、様々な理由でお客様からのクレームが発生することがあります。
もちろん高校生でもクレーム対応をしないといけない時があり、お客さんからすれば見た目や年齢など関係なく、従業員だったら誰でも良いのです。
特に高校生は、社会経験が乏しいため、突然のクレームに対応するのが難しく、精神的な負担が大きくなることがあります。
また、適切な対応をするためには、落ち着いて状況を判断し、適切な言葉を選んで話す必要がありますが、このスキルを身につけるまでには時間がかかります。
クレーム対応は、カラオケバイトの中でも特にストレスが高まる業務の一つと言えるでしょう。
接客で嫌なこともある
カラオケバイトをする高校生が直面する挑戦の一つに、接客時の困難があります。
特にカラオケ店は若いお客さんが多く訪れる場所であるため、時には同年代や年下の客から、からかわれたり横柄な態度を取られることがあります。
これは、特に高校生にとっては精神的にきつい経験となり得ます。上手に対処するには、相当な自制心と寛容さが求められます。
このように接客業特有の厳しさも伴い、若いお客さんとのやり取りで心を乱されることなく、人間性が試される瞬間でもあるので気を付けましょう。
料金の問い合わせがきつい
カラオケ店は通常の料金で支払いを済ませる人もいますが、最近はスマホアプリなどで割引クーポンを配っていることが多々あります。
そんな料金に関する問い合わせの対応が難しく、お客さんから「どれが一番安いプランか?」や「クーポンを使うとどれくらい安くなるの?」といった質問を受けることがあります。
これらの質問には、店舗の料金体系を正確に理解し、迅速に対応する必要がありますが、これが意外と複雑であり、特に繁忙時にはプレッシャーを感じやすい作業となります。
また、料金の説明を誤ると、後にクレームの原因となることもあるため、注意が必要です。
高校生がこのような複雑な問い合わせに対応する際には、落ち着いて、かつ正確に情報を提供する能力が試されます。
店内が広いと移動に時間がかかる
多くのカラオケ店では、店内が広範囲にわたり、複数階にまたがっている場合があります。
このような環境でのカラオケバイトは、高校生にとって身体的にも精神的にもきついと感じやすくなります。
特に、ドリンクや食事のオーダーを運ぶ、清掃のために各部屋を巡るといった業務では、階段を何度も上り下りする必要が出てきます。
この連続した身体活動は、体力に自信のない高校生や、このような労働が初めての場合には、特に厳しいと感じられることでしょう。
また、大きな店舗ではお客様を案内する際に迷いやすく、これがストレスの原因になることもあります。
ピーク時は目が回るほど忙しい
ピークタイムというと、例えば週末の夜や祝日は、店内は非常に忙しくなります。
この時間帯は、お客様からの注文が立て続けに入り、部屋の清掃や準備、料金の計算など、一度に多くの業務をこなさなければなりません。
特に高校生にとっては、このような高速で多様なタスクを処理することは、圧倒されるほどの体験となりがちです。
さらに、ピーク時にはお客様の要望に迅速に対応するプレッシャーがあり、この期間中は一瞬たりとも休む暇がないことも少なくありません。
このように目まぐるしく動き続ける環境は、体力的にも精神的にも高校生にとって非常に厳しいものがあります。
年上が多い可能性がある
カラオケ店は、様々な年齢の方が働いています。
特に大学生など多く、高校生は同僚として年上の大学生やフリーターが多い環境に身を置くことになる可能性もあります。
これは、カラオケバイトが自由シフトなどを採用しているため、学業や他の仕事と両立したいと考える年上の人々に、魅力的な選択肢となっているからです。
その結果、同世代が少ない高校生にとっては、年上の同僚とのコミュニケーションを取りづらく感じることがあります。
特に、社会経験の浅い高校生にとって、職場の年齢層が高いことは、意見を言いにくい、相談しにくいと感じる原因になり得ます。
しかし、これは同時にさまざまな年代の人々と協力して働くことによるコミュニケーションスキルの向上や、異なる視点を学ぶ機会ともなり得ます。
カラオケバイトで高校生ならではの恩恵
酔っぱらいに絡まれることは少ない
カラオケバイトが高校生にとって厳しいとされる一方で、高校生ならではの特典も存在します。
その一つが、酔っぱらいに絡まれる機会が比較的少ないことです。
これは、高校生が深夜労働の制限を受けるため、深夜帯に働くことが少ないことに起因します。
深夜は大人のお客様が飲酒を楽しむ時間帯であり、その結果、酔っ払いのお客様によるトラブルが発生しやすくなります。
しかし、高校生はこの時間帯に働くことができないため、この種のトラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。
これは、高校生にとってカラオケバイトをする上での精神的な負担を軽減する一因となり得ます。
嘔吐物の処理もほとんどない
上記の内容と関連していますが、お酒を良く提供する時間帯に入れない、ということは嘔吐物の処理がほとんどありません。
これもまた、高校生が深夜の勤務ができないために享受できる特権の一つです。
嘔吐物の処理というのは想像しただけで嫌な気分になる方もいるでしょう。
誰にとっても不快であり、特に未経験の高校生にとってはその場から逃げたいような気分になるかもしれません。
しかし、高校生は労働基準法により深夜勤務が禁止されているため、このような不快な業務もほとんどありません。
但し、それでも22時までバイトは出来るので、この時間内に酔っぱらいなども出現する可能性は少なからずあるので、必ず避けることが出来るという訳ではありません。
仕事で覚えることは少ない
社会経験が少ない高校生にとって、仕事を覚える過程は一つの大きな壁になりがちです。
しかし、カラオケバイトの業務内容を他のアルバイト、例えばコンビニバイトと比較すると、覚えるべきことの量は圧倒的に少ないと言えます。
カラオケバイトでは、基本的な接客、飲食物の提供、清掃など比較的シンプルな業務が中心です。
最近はオーダー取りもなく、ルーム内でお客さんが端末を使って注文するシステムになっていることが多いので、覚えることは少ないです。
これに対して、コンビニバイトでは商品の陳列、レジ操作、マルチタスクで作業をするなど、より多岐にわたるスキルが求められます。
したがって、初めてアルバイトをする高校生でも、カラオケバイトなら比較的短期間で必要な業務を覚え、慣れることが可能です。
これは、バイト選びにおいて高校生にとって魅力的なポイントの一つと言えるでしょう。
カラオケバイトは高校生の募集が多い?少ない?
カラオケバイトの高校生募集については、実際にはチェーン店や地域によって大きな差があります。
特に大手カラオケチェーンでは、積極的に高校生を対象としたアルバイト募集を行っている場合が多いです。
基本、大手チェーンは多くの店舗を運営しており、特に週末や長期休暇期間中などにスタッフを増員する必要があるからです。
また大手チェーンは研修制度が整っており、未経験者でも始めやすい環境を提供していることが多く、これが高校生にとっては大きなメリットとなります。
しかし、大手でも「まねきねこ」のような店舗は大学生からの募集となっており、高校生は採用していない場合もあるので、募集要項などは細かくチェックしておきましょう。
個人店のようなお店は少ない
一方、中小規模のカラオケ店や個人経営の店舗では、高校生の募集が少ない場合があります。
これは、店舗によっては深夜営業を行っており、高校生が法律上働けない時間帯のシフトが多い、あるいは研修にかけられるリソースが限られているためです。
このような状況では、バイト募集の情報を得るためには、店頭に直接問い合わせるか、お店の入り口などに掲示されている張り紙を確認するしかありません。
また、個人店などでも最近はホームページを持っている店舗も多く、ホームページ上でバイト募集の案内がされていることも多いです。
そのため、地道に情報を集める努力が必要になります。
カラオケバイトは高校生だときつい?まとめ
カラオケバイトは、高校生にとって多くの挑戦が伴います。
体力的には、店内の広さやピーク時の激務、加熱式タバコの臭いや、クレーム対応などが精神的なストレスをもたらすことがあります。
また、年上の同僚が多い職場環境は、コミュニケーションを取りづらく感じる原因となることも。
しかし、これらの経験は社会人としてのスキルや人間関係を築く力を養う貴重な機会を提供します。
また、深夜勤務が禁止されているため、酔っ払いに絡まれるリスクや嘔吐物処理の必要性が少ないなど、高校生にとっての特典もあります。
カラオケバイトは厳しい面もありますが、成長と学びの場としても機能します。