求人サイトで募集も多くコンビニに続く定番のバイトとも言えるホームセンターのバイト。
しかし、取り扱う商品が幅広いことから「具体的にどのような仕事内容なのかわかりにくいので想像できない」という声もよく耳にします。
イメージしていただけるとお分かりでしょうけど、ざっと考えただけでも「全ての商品を覚えるのは不可能」なレベルでしょう。
そんなホームセンターのバイトの仕事内容はかなり難しいのか気になるところです。
応募しようと考えているけど、出来れば事前にどんな仕事内容か知っておきたいですよね。
今回はホームセンターの仕事内容を中心に、向いている人や向いていない人とあわせて見ていきましょう。
ホームセンターの仕事内容は意外と簡単
実はホームセンターの仕事の種類がたくさんあって複雑という印象をお持ちの方もいると思いますが、実は担当する仕事はそこまで多くなく、複雑で難しい仕事をバイトに任せることは少ないです。
ホームセンターの仕事は大きく分類すれば「レジ」「品出し・陳列」「発注・在庫管理」「清掃」の4種類に分かれています。
ただし、レジ要員でバイトに採用されても手が空けば品出し・陳列をするなど、区分けは完全に独立しているわけではありません。
例えば面接の際に「売り場を任せたいと思っているけど、レジも入って欲しい」など言われる場合もあると思います。
なのでメインとなる業務の他にも、違う担当の仕事をする場合もあります。
まずは、それぞれの仕事内容からチェックしていきましょう。
レジ担当
お客さまから商品を受け取り、会計を行うのがレジ担当です。
バーコードを読み取り、商品を袋詰めし、場合によっては保証書や領収書なども準備します。
会計金額は機械(POSレジ)が勝手に計算してくれることが一般的で、数字の知識は必要ありません。
お客さまと気持ちの良いやり取りのできるコミュニケーション能力があればOKですが、求められるレベルはそこまで高くないので普通の接客が出来ていればOKです。
また、売り場の広大なホームセンターならではの魅力として、レジのスタッフも「インカム」を持たせてもらえます。
レジにお客さまが殺到して店員数が一時的に不足したり、バーコードのない商品を持参され売り場スタッフの判断が必要だったり、といったピンチの時には、インカムを使って仲間にヘルプを求められます。
レジはもちろん、アルバイト自体が初めての方でも挑戦しやすい環境です。
ちなみに、ホームセンターのバイト求人で良く募集しているのがこのレジ担当です。
また以下で解説しますが品出しのバイトも良く募集しているので、求人サイトではこの2つの仕事の募集を良く見かけると思われます。
品出しや商品の陳列
私たちがホームセンターを訪れるとよく見かける、商品を棚に並べているスタッフが品出し担当です。
単純に商品を棚に出し陳列するのはもちろん、売り場のPOP作成やレイアウトを任せてもらえるケースもあり「どうすればもっと売れるかな?」と工夫する楽しさがあります。
ちなみにPOPとは店内の商品棚の所に設置している販促物です。
「広告の品!2980円!」など棚に設置してあったりしますよね。これがPOPで興味を引くようなPOPにする必要があります。
品出し担当はお客さまから見える作業のほかにも、バックヤードにトラックで届いた品物の開封処理といった力仕事も担います。
特に若い男性の場合は、大型の観葉植物や家具を運ぶといったパワフルな作業も覚悟しておきましょう。
他にも重い肥料を持ったり、レンガや石材など重たい建築資材を運んだりする場合もあります。また、逆に女性は力仕事はほとんどない感じです。
品出しの仕事は基本黙々と働けますが、品出し中にお客さまから質問を受けることも多く、接客と無関係な仕事ではありません。
とはいえ、こちらもインカムを通じてほかのスタッフにヘルプを求められるため、それほど心配せずとも大丈夫です。
発注・在庫管理担当
店舗内の商品在庫を把握しメーカーに発注をかけたり返品したりする担当です。
セール時期に合わせて多めに商品を仕入れたり、それでいて売れ残りを出してしまわないように量を調節したりと、一定の経験や知識が求められますが、ご安心ください。
基本的にこのような売り上げに関係する発注のような作業は勤務歴の長いバイトや社員が担当する仕事で、通常は新しくアルバイトを始めていきなり任せられることはまずありません。
せめて半年、1年ぐらい勤務してから任せられるような仕事です。
もちろん店舗によってはバイトには発注業務をさせず、パートさんや社員のみ発注業務をするケースもあり、バイトは長く働いても発注業務をしないこともあります。
清掃担当
フロアからトイレまで、お店全般の清掃を行う仕事です。
モップを使って床を磨いたり、棚のホコリを取り除いたり、ブラシでトイレを磨いたりします。早朝や閉店後などお客さまのいない時間に行われることが多く、接客はほとんど発生しません。
清掃は専門のお掃除要員が雇われることも、店舗内のスタッフが持ち回りで行うこともあります。
お掃除要員として求人されているケースでは、店舗の閉店後~1時間半など短時間の勤務も多く、この場合は清掃以外のホームセンターの業務には関わりません。
一般的に「ホームセンターのバイト」というと、この清掃担当の仕事以外を主に指します。パチンコ店の閉店後の清掃作業員のような感じですね。
サービスカウンター
サービスカウンターの仕事内容は多岐にわたります。
お客さんの店内案内をする場合もあり、配送受付や修理受付、簡単なラッピングなど様々なものがあります。その他、発注業務や電話対応などの事務的な仕事を任されることも多いでしょう。
マニュアル通りにいかない難しい仕事も多いので、担当すると慣れることに時間がかかるかもしれません。ただ、サービスカウンターは暇なことも多いため、レジや品出しなど他の業務を兼任することも少なくないと言えます。
商品の説明が不安…難しい?
ホームセンターのバイトについて、非常によくある疑問が「お客さまへの商品の説明が難しい?」というもの。
実際、ホームセンターは若い方から年配の方までさまざまな年齢層のお客さんが来店します。そして商品についての質問はとても多いです。
商品を置いている場所を知りたいお客さんも多く、中にはよく分からないような質問をされる場合だってあります。
質問の内容が曖昧で意味が分からないケースですね。このような場合は説明が難しいものの、実際にはインカムのお陰でそれほど問題にはなりません。
ホームセンターでは日用品からDIY資材、園芸用品やペットにいたるまで、様々な商品が販売されています。規模の大きな店舗では「園芸部門の品出し」のように特定の売り場に配属されることもありますが、これはお客さまからはわからない情報。
どの店員も店内のすべての商品にまつわる質問を受けるため、とっさに答えられず、歯がゆい思いをすることもあるでしょう。しかし上述の通り、ホームセンターのバイトではインカムを持たせてもらえることが一般的です。
わからないことは専門のスタッフや先輩に相談できるため、分からない場合でも問題ありません。
ホームセンターでバイトをするメリットは?
商品の知識が身に付く
ホームセンターで品出しや商品陳列をしていると、商品に詳しくなるという評判もよく見られます。
得た知識が自分の生活の中でも活かせることも可能です。例えば工具一つ取っても、何に使用するのか、用途はどんな種類があるのか。
普通に生活をしていると到底知り得なかったことが、バイトを通じて数多く知れるのです。
そして商品を購入されたお客さんからのクレームなども知識として身に着けることが出来ます。
この商品使うと、どんなトラブルが起きその対処法はどんな方法があるのか。
そのトラブルをお客様からヒアリングし、解決方法をともに考え出すことで知識の積み上げが出来ることでしょう。
意外と仕事が簡単
店舗によってはたくさんの従業員がいるので、意外とする作業というのは多くなく気楽に働けます。
レジの操作など覚えてしまえばあとは簡単で、複雑な仕事がほとんどないのが特長でもあります。学生さんでも、すぐ仕事が覚えられると思います。
基本品出しスタッフなど募集が多いので、単純な仕事で済む場合が多いでしょう。
また同年代のバイトスタッフが多く、一体感があり働きやすいのもいいですね。
分からないことがあってもお互い助け合って支え合うことができると思いますし、分からないことは社員さんに聞くだけで解決します。
また平日だと基本そこまで混んでいないので、品出しなどをマイペースで行うことができるので精神的にも楽です。
たまにレジなどを入る場合もありますが、レジは自動化になっているお店も多くあるので店員の作業量はだいぶ減っています。
好きな仕事ができる
ホームセンターでバイトをしたい理由として「好きな商品があるから」とか「好きな動物の世話をできるから」という理由もあります。
ホームセンターはたくさんの商品がある、ということはポジション(売り場)も多くあるので、好きな売り場でバイトができる場合もあります。
例えば園芸などの分野に長けている方であれば、好きな仕事が出来るホームセンターの仕事は魅力的に感じることが出来るでしょう。
またペットの知識があり、ペット用品の販売はもちろん犬などの販売まで携わることが出来るのであればやりがいを感じられますよね。
好きな仕事を長く続けられるということはいいことですしメリットとなります。
但し最初から求人情報ページで「ペット担当」など明記されているのであればいいのですが、希望のポジションに就くことができるかどうかは、面接で決めるなどの場合もあるので慎重に求人を探すといいでしょう。
ホームセンターのバイトをするデメリットは?
力仕事がきつい
様々な商品の中にはとても重たい商品もたくさんあるのがホームセンターです。
このような商品を運ぶ際は、店員が手伝ったり、レジや車の前まで運んだりする場合があります。基本、カートなどに乗せて運ぶのですが、それでも重たい荷物は数十キロもあるのでかなり苦労します。
そして一番辛いと感じるときは品出しの時です。店舗も広いですし重い商品の品出しは持ち上げたりするのが大変で、最悪商品を転倒させたりする場合もあり取り扱いには気を付けて行う必要もあります
。やはり男性の方は力仕事に従事する場合が多くなるでしょう。
もちろん女性でも力仕事を任される場合がありますので、男性だけではありません。このようにホームセンターは体力がいる職場になる場合もあり、しんどいと感じることもしばしばあるでしょう。
立ち仕事なので疲れる
バイトをやっていて意外と疲れるのが立ち仕事です。とても嫌いな方も多いでしょう。
バイトで立ち仕事というのは多く、飲食業などは立ち仕事ばかりになっていますし、その他の仕分け作業なども立ち仕事となりまますが、慣れていない方はきつく感じるでしょう。
ホームセンターでも立ち仕事になりますので長時間立ちっぱなしだとそのせいで脚がパンパンになってしまい、お客さんが来ないでずっと同じ場所で立ってないといけないと血流が悪くなり疲れがより一層強く出ます。
立ち仕事というのは立っているだけの時間でもすごく大変で疲れます。
さらに精神的な影響も出ますので、体力が必要なだけではなく精神的な面でも強くないと厳しいでしょう。なのでバイトをする際は、履く靴を慎重に選ぶ必要があります。
時給が高くない
ホームセンターのバイトは時給が低いと感じる人も多いと思います。では、実際にホームセンターのバイトは時給が低いかというと、確かにホームセンターのバイトの時給は高いとは言えません。
求人サイトで調べてみた結果、地方では約880円前後、東京などでは1100円前後の相場となっていました。
コンビニと同じような時給となっていますので、高いとは言えませんが平均レベルはある、という感じです。しかし深夜営業があるバイトと比べるとホームセンターのバイトは時給が安くなります。
ホームセンターは深夜営業はなく日中働くのが基本となる為です。
どんなバイトでも深夜に比べて日中で時給がどうしても低めになります。
よって、時給が高くないというのは間違ってはいないでしょう。また、ホームセンターはいつも募集をかけないといけないほどきつい仕事で人手不足になる、ということもなく比較的同じ人が長く働いています。
そのようなことからも高い時給設定にする必要がないというのも大きいです。
売り場によっては寒い、暑い
ホームセンターの売り場は店内と店外で分かれています。
例えば園芸コーナーや資材売り場などは屋外での仕事がメインとなります。
よって、夏場は暑いですし冬場はとても寒い、という環境でバイトをする場合が多いです。
冬場はホームセンターから貸与される防寒着などを着るのですが、そこまで防寒性など高くないので寒さはなかなかしのげません。
また夏場はクーラーなどが効いていないので暑い環境でバイトをする羽目になったりする場合も。
そして冬場は灯油の特価販売などをする場合もあり、このような時は朝早くから長蛇の列ができたりするので、長時間外での作業となりかなり苦痛に感じる場合もあります。
外に置きっぱなしの商品は霜や雨でラベルがふやけていて読み取りができない事もよくあり、広い売り場を走り回って値段を確認しに行かないといけない時もあったり、外での仕事は色々と辛い場合が多くあります。
ホームセンターのバイトの特徴
深夜の時間帯は募集がない
ホームセンターのバイトでは深夜のバイトがありません。
なぜホームセンターには深夜のバイトがないか不思議に感じる人もいるかと思います。理由としては需要の問題が関係しています。場所にもよると思いますが人が深夜に多いなら深夜でも営業しているでしょう。
しかし深夜は閉まっているお店が多いですよね。ということは需要がない、という意味です。
例えばコンビニは24時間営業しているお店が多いですが、これは深夜も需要がある為です。ホームセンターを利用する人の多くは年配の方やファミリー層が多く、このような客層で深夜にわざわざ営業をする必要がないです。
お客さんがほとんど来店しないのではお店を開けるだけ赤字になってしまいます。
よって、深夜バイトは不要なので深夜のバイトは募集していません。しかし以下で解説していますが、逆に早朝のバイトはあります。
早朝のバイトがある
早朝のバイトといえば新聞配達などありますが、ホームセンターでも早朝のバイトがあります。
通常バイトをしようと思った時は午前10時からや夜勤などが多くなりますが、ホームセンターの場合は深夜の時間帯がない代わりに早朝のバイトがあります。
ホームセンターは朝早くから開いているお店がまずまずあり、早いお店では朝の6時開店というお店もあります。
早朝からその日の営業のための品出しの仕事もそうですが、鳶職やガテン系の方などの職人さんは早朝から仕事の資材を買いにホームセンターに来店される場合が多いです。
またホームセンターの早朝バイトは短い時間だけのバイトになっている場合が多く、3~4時間で終了ということもあって朝の早い時間に短い時間だけバイトをしたいという人におすすめで、主婦の方でも気軽にバイトができるという特徴があります。
身だしなみに厳しい
バイトでは身だしなみに厳しい店舗とそこまで厳しくない店舗に分かれていると思いますが、ホームセンターは身だしなみに厳しいお店が多い傾向にあります。
求人サイトの募集要項では具体的に触れている求人などは少ないですが、ピアス禁止など記載がある場合もあります。
身だしなみが厳しい理由はいろいろありますが、ホームセンターの利用者の年齢層も幅が広く年配のお客さんも多く来られるのが関係しているものと思われます。
家族で来店し小さいお子さんを連れてくる人も多いので、そんな職場環境で不良のような格好で働かれては困ります。
いい加減な人がバイトで働いている印象を与えてしまってお客さんに不快感を与えることになります。そのような職場で身だしなみを緩くしてしまっては悪影響しかないでしょう。
軽い格好で仕事をするわけにはいかないので、身だしなみが厳しくなっていると考察できます。
また実際はどうなのか、と気になるのであればバイトをしたいホームセンターに行って店員さんの格好をチェックするといいでしょう。
店舗によっても身だしなみの基準が若干異なると思いますので、実際働いている店員さんを見れば分かります。
ホームセンターのバイトは向き不向きがある!
ここまで色々とホームセンターのことを紹介してきましたが、ホームセンターでバイトをしようか迷っている人もいると思います。
しかしホームセンターのバイトには、ずばり向き不向きがあります。まずは以下に当てはまる方がバイトをするのに向いています。
- 多種多様な商品に関わり、新鮮な刺激を受けながら働きたい
- 初めてでも難しくないアルバイトを探している
- 接客など、お客さまとの対話が苦にならない
- 分からない事はごまかさず、先輩や仲間へ素直に相談できる
- 細かなことにも気がつき、丁寧に作業を行える
特に「接客」と「わからないことへの対応」は、ホームセンターのバイトとは切り離せないものです。この2つを上手に行える方であれば、とても重宝されるでしょう。
反対に向いていない方とは?
一方で、以下に当てはまる方は、ホームセンターのバイトには向いていないかもしれません。
- 人とできるだけ関わらなくて良い仕事を探している
- レジならレジ、陳列なら陳列と、決められた仕事以外はしたくない
- 細かな気配りがあまり得意ではない
ホームセンターのバイトは、お客さまや仲間のスタッフとのコミュニケーションが多く、仕事内容も臨機応変に変動します。
上記に当てはまる場合は、例えば工場や運送業での裏方作業など、より業務内容が明確でお客さまの前に立たない仕事の方が気持ち良く働けるはずです。
ホームセンターのバイト仕事内容まとめ
この記事ではホームセンターのバイトの仕事内容を、向いている人&いない人とあわせてご紹介しました。
様々な商品を取り扱うホームセンターのバイトでは、日々新しい刺激を受けられます。
しかし複雑な作業などはなく、簡単な仕事が多いので初心者にも最適なバイトです。
特別なスキルなどなくても出来るのですが、園芸コーナーなどはスキルがあったほうが仕事に対するやりがいなどを感じられると思います。
もちろん何もスキルがない状態でも、バイト期間が長くなれば売り場のPOP作成やレイアウトを任せてもらえることもあるなど、やりがいも十分です。
お試しとして、夏休みなど長期休暇中の短期バイトの募集もありますので、気になる方はぜひ挑戦してみてください。