バイト先から銀行口座(通帳)のコピーを持ってきて、と言われた人は多いでしょう。
そして、銀行口座を開設はしているけど、通帳がない!という人も最近は多くなってきました。
しかし、なぜ通帳のコピーが必要なのでしょうか?
この記事では通帳のコピーが必要な理由、取り方や通帳がない場合の対処法までご紹介します。
バイトに通帳のコピーが必要な理由
バイト先から通帳のコピーを持って来て下さい、と伝えられ「怪しい」と疑う方もいますが、これは至って普通の事です。
バイトの面接に受かった場合、ほとんどの仕事先では通帳のコピーが求められ、これは今後の給料を確実に本人へ振り込むためです。
日本では労働基準法第24条により、以下の通り本人に給料を支払うことが義務付けられています。
第二十四条 賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。
そのため、バイト先は通帳のコピーを使って、名義を含めた振り込み情報を確認する事実上の義務があるのです。
よって、通帳のコピーを提示しないと、給料の振り込みが出来ませんので、必ず渡す必要があるのです。
また、悪用などは基本出来ませんので、コピーを渡しても問題ないでしょう。
通帳のコピーはどこを取る?
では、バイト用の通帳のコピーはどうやって取れば良いのでしょうか?
一般的には、口座番号・支店名・支店番号・預金種目・口座名義・印鑑情報などが載った見開きページをコピーします。
通常は通帳をめくって1枚目のページです。
通帳のページ例(ゆうちょ銀行の例)
出典:振込用の店名・預金種目・口座番号の通帳への記載例-ゆうちょ銀行 (japanpost.jp)
また、コピー用紙のサイズは不問で、メジャーなA4で構いません。
ゆうちょ銀行は同行間取引用の「記号」や「番号」と、他行取引用の口座番号と2種類が用意されており迷いがちですが、他行用をコピーすればOKです。
とはいえ、同じページに記載されているため、自然と両方の情報が映るかと思われます。
なお、バイト先から上記以外の指定がある場合は、そちらを優先して指示を守ってください。
コピー機がない時の対処法
自宅にコピー機がない方は、コンビニに設置されている機器を利用しましょう。
たとえばセブンイレブンでは、以下の手順で簡単にコピーが取れます。
1.入店してマルチコピー機を探す(窓際にあることが一般的)
2.タッチパネルから「コピー」を選ぶ
3.コピーの種類から「白黒コピー(片面)」を選ぶ
4.フタを開けて通帳をセットする(左上詰め。ただし、角が欠けないように少し余白を持たせる)
5.部数を「1部」に設定し、お金を入金する
6.スタートボタンを押し、コピーされた紙と通帳を忘れずに回収すれば完了!
詳細:コピー|セブン‐イレブン~近くて便利~ (sej.co.jp)
銀行口座はあるけど通帳がない場合は?
特にネット銀行などは、通帳など発行されないので持っていない、という人もいるでしょう。
通帳が手元にない場合でも、通帳のコピーの代替となる方法がいくつかあります。
重要なのは、口座の情報を正確に職場に提供することです。
具体的に必要な情報は、銀行名、支店名、預金種別、口座番号、口座名義です。
これらの情報が正確に伝えられれば、通帳が手元になくても給料の振込みは可能です。
キャッシュカードで代用する
多くの場合、キャッシュカードにも必要な口座情報が記載されています。
キャッシュカードの表面には通常、銀行名や口座番号が印字されており、裏面には取引店の番号を記載していることが多いです。
そのため、通帳の代わりとしてキャッシュカードのコピーを提出することで、必要な口座情報を提供することができる場合もあります。
しかし、キャッシュカードのコピーを認めない場合もあるので、この辺りについてはバイト先に訊いてみるしか方法はありません。
もし、キャッシュカードでも構わないのであれば、コピーを提出するといいでしょう。
また、その際に不足している情報を補うといいでしょう。
ほとんどの方が、通帳はネットで見れると思いますので、キャッシュカードにない情報をコピーした紙に書いておくことをお勧めします。
例えば、よくあるのが「店番はあるが支店名の記載がない」というケースです。
この場合は支店名を記載して、バイト先に提出するという形にするといいでしょう。
バイト用の通帳コピーを取る際の注意点
情報が明確に確認できるように気を付ける
もっとも大切なのは、情報が明確に確認できることです。
文字がかすれていたり、一部が映っていなかったりと、内容が確認できなければコピーの意味がありません。
特に、自宅にコピー機がある方で、インクがあまりなく全体的に薄くなっている、という場合は新しいインクを買って再度コピーするのがいいでしょう。
もし見えにくいような場合だと、再提出させられる可能性もあるので、二度手間になってしまう恐れもあります。
コピーは口座番号や名義など、必要な情報はすべて綺麗に写るように気を付けましょう。
手持ちの銀行の通帳で良いのか確認
見落としがちな注意点として、手持ちの銀行の通帳で良いのかバイト先へ質問しておくことも大切です。
というのも、バイトの給料の支払い先は、ゆうちょや地銀など特定の銀行の口座を指名される場合があります。
「どこの口座でも良い」というバイト先も増えてきていますが、必ず採用時などに確認しておけると安心です。
銀行の支店は「自宅」か「勤務先」の最寄りが基本
銀行口座を新たに開設する場合、支店は「自宅」か「勤務先」の最寄り、あるいはバイト先から指定された店舗が基本であることに注意しましょう。
通常、銀行の支店はどこを選んでも良いわけではなく、上記の3種類を選ぶように推奨されています。
遠隔地の支店で開こうとするとその理由を問われ、ときには開設を断られてしまいます。
二度手間とならないように気を付けておきましょう。
銀行口座を持っていない場合
バイトに必要な銀行口座というのは、まだ若い方だと口座開設していない人もいると思います。
そんな時、どのように対処するのかと言うと、新たに銀行口座を作って通帳を用意するしか方法はありません。
そもそも会社からの給料の支払い先に、特定銀行の口座を指定されることもあるので、採用時に銀行口座を開設していなくても問題ないでしょう。
基本、採用から給料が振り込まれるまで約1ヵ月程度時間がかかりますので、それまでに銀行口座を作っておきましょう。
時間のある時に身分証(免許証や保険証、住民票など)と印鑑を持って最寄りの銀行を訪れ、口座を開設するだけですので、誰でも簡単に作ることができます。
バイトで通帳のコピーを持ってきてのまとめ
この記事ではバイト先に通帳のコピーを提出する方に向けて、必要な理由や取り方、コピー機や口座がない場合の対処法を解説しました。
通帳のコピーは、日雇いなどの一部の例外を除いて、ほとんどのバイトで求められます。
提出しないと給料の振込先が分かりませんので、給料が手渡しなどではない場合、必須となっているのです。
また、通帳がない場合はキャッシュカードで代用できるか、バイト先に訊くのもお勧めです。
「どこの銀行なのかバイト先から指定を聞くこと」と「文字がかすれずに映ったコピーを用意すること」の2点を特に気を付けて用意してみてください。