バイトを始める際、多くの学生やフリーターが気にするのが交通費でしょう。
特にバイトは時給が安い傾向なので、少しでも給料の足しになると嬉しいものです。
そして交通費のもらい方の仕組みや条件は、バイト先や業種によって大きく異なることがあります。
では、交通費は必ず貰えるものなのでしょうか？
この記事では、バイトでの交通費支給の実態と、注意点を詳しく解説します。
正しく、そして賢く交通費を受け取るためのポイントを押さえてみましょう。
バイトで交通費のもらい方はすごく単純
バイトでの交通費の貰い方は、勤務先のポリシーによって異なりますが、給料と一緒に振り込みされるケースが多くなっています。
これは最も一般的な方法で、交通費は給与明細に「交通費」として別項目で記載されることが多いです。
つまり、月末や月初に給与が支給される場合、そのタイミングで交通費も一緒に支給されるということになります。
この方法の場合、事前に通勤経路や交通費の額が確定しており、毎月変わらない固定額を支給されることが一般的です。
またほとんどこのようなケースはありませんが、勤務先によっては、毎回の勤務時や月末などに現金で直接交通費を支給する場合もあります。
この方法は、勤務日数に応じて変動する実費精算タイプの交通費支給に多く見られます。
勤務するたびに、交通費の領収書や乗車証明書を提出し、その都度、支給を受ける形になります。
どちらの方法で交通費を受け取るかは、バイトを始める際の契約内容によりますので、入社時や面接時に確認しておくと良いでしょう。
申請書を提出するのが基本
交通費をもらう為に、多くの場合支給には何らかの形での証明が求められます。
電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合、利用した交通機関の乗車券や定期券のコピーを提出することが求められることがあります。
そして、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを利用している場合、利用履歴のプリントアウトが交通費の証明として受け入れられることがあります。
特に、実費精算を行う場合には、毎回の通勤に使用した切符の提出が必要になることも。
また、一部の交通機関では、乗車証明書を発行しています。これを利用して、通勤にかかる費用の証明を行うことができます。
他にも、期券を購入した際に発行される証明書や領収書も、交通費の証明として有効です。
これにより、一定期間の通勤費用が一括で証明されます。
ちなみに、バイクや車などで通勤する場合は、自宅から会社までの交通経路を書き、距離も記載して申請する、という形が多いです。
同じく交通経路を書くのは、バイクや車だけではなく、バスや電車などを利用する場合も書く必要がある時もあるので、知っておきましょう。
嘘をついて交通費をもらえる？
バイト先から交通費を受け取る際、実際の通勤費用よりも多く請求する。
あるいは交通手段や交通ルートを偽って請求するなど、不正に交通費を受け取る行為は法的に問題となる可能性があります。
このような行為は詐欺罪や業務上横領罪などの犯罪に該当する可能性があり、法的な措置が取られることも考えられます。
また、バイト先によっては、交通費の請求に関する規定やルールが設けられている場合があります。
例えば、特定の交通手段のみが支給対象であったりすることがあります。
このような規定やルールを守らずに不正に交通費を請求すると、バイト先からの信頼を失うだけでなく、解雇の原因となることも考えられます。
したがって、交通費の請求に関しては、正直かつ適切に行うことが求められます。
不正な請求は絶対に避け、バイト先の規定やルールをしっかりと守るよう心がけましょう。
交通費が貰えるバイトは決まっている
バイトを探す際、募集要項で給与や勤務時間、勤務地などの条件などを見てから応募するでしょう。
この時に「交通費支給」との記載があれば、交通費がもらえるバイトとなります。
逆に、交通費に何も触れていない求人の場合は、交通費が出ないバイトの可能性が高いです。
但し、募集要項に交通費支給との記載がないのに、場合によっては交通費を支給してくれるバイトもあります。
例えば、交通費についての記載ミス、そして長くバイトを続けることで、交通費を支給してくれるようなケースもあります。
よって、交通費が支給されるかどうかは、実は求人やバイト先の規定によって異なります。
一般的に、大手の企業やチェーン店では交通費が支給されることが多いですが、小規模なお店や短期のバイトでは支給されない場合も。
そのため、バイトを選ぶ際には、求人情報の詳細をよく確認し、交通費の支給に関する記載があるかをチェックすることが大切です。
また、どのくらい支給されるか、など気になる方は面接時などに交通費について聞いておくといいでしょう。
探し方について
交通費がもらえるバイトを探す方法は、至って簡単で求人サイトで「交通費支給」と明記があるバイトを探すことです。
探し方は、求人サイト内の検索を活用するのもいいですが、自分自身で好きな求人を1ページずつ調べていく方法でもいいでしょう。
また、交通費支給のバイトを探す際のポイントとして、以下のことを確認しましょう。
- 上限額：交通費の支給上限額を確認。
- 支給方法：実費支給か一定の額が支給されるのかを確認。
- 提出書類：定期、切符、レシートの提出が必要な場合がある。
交通費が支給されるバイトを選ぶことは、経済的な負担を軽減するだけでなく、モチベーションの維持にも繋がります。
遠方からの通勤や高額な交通費がかかる場合、交通費の支給がないとバイトの収入が大きく減少してしまうこともあります。
そのため、バイトを探す際には、交通費支給の有無を一つの選択基準として考慮することがおすすめです。
交通費は出ないバイトの方が多い
近年、交通費を支給しないバイトが増えてきていると言われています。
特に、飲食業や小売業などのアルバイトでは、交通費の支給がないことが多いのが現状です。
その理由として、人手不足やコスト削減のため、企業側が交通費の支給を見送るケースが増えていると考えられます。
また、都心部や駅近などの立地条件が良いバイト先では、交通費の支給がないことを条件としても、求職者が集まりやすいため、交通費の支給を見送る傾向にあるようです。
しかし、交通費が支給されないバイトでも、時給が高かったり、待遇が良かったりする場合もあります。
そのため、バイトを選ぶ際は、交通費の有無だけでなく、全体的な待遇や働きやすさを総合的に判断して選ぶことが重要です。
もちろん、通勤にかかる費用が大きい場合や、長距離の通勤が必要な場合は、交通費の支給があるバイト先を選ぶことで、経済的な負担を軽減することができます。
バイトで交通費の支給ルールについて
交通費の支給は最短ルートが一般的
バイト先から交通費を支給される際、多くの場合、最短ルートでの交通費が支給されます。
これは、最も短い距離や時間での移動経路に基づいて計算されるものです。
例えば、自宅からバイト先までの距離が短いルートと長いルートの2つ存在する場合。
長いルートを選んで移動したとしても、支給される交通費は短いルートを基準に計算されます。
そのため、バイト先からの交通費支給を受ける際は、最短ルートでの移動を心がけると良いでしょう。
また、交通機関や時刻によっても運賃が異なる場合があるため、最も安い運賃で移動できるルートを選択することがおすすめです。
バイクや車の場合
バイクや車を使用してバイトに通う場合、交通費の支給方法は公共交通機関とは異なります。
多くの場合、ガソリン代や駐車料金が支給の対象となりますが、具体的な計算方法はバイト先の規定によって異なることがあります。
例えば、距離に基づく計算をして交通費を支給するケース。
自宅からバイト先までの距離を基に、一定の金額がキロメートルごとに支給される方法。
1kmあたり50円といった、具体的な金額が設定されている場合が多いです。
他にもガソリン代や駐車料金のレシートを提出し、実際にかかった費用を全額または一部が支給される方法もあります。
ただし、上限額が設定されている場合もあるため、詳細はバイト先の規定を確認することが必要です。
そして、一番単純な計算方法は一律の金額が支給される方法です。
この場合、距離や実費に関係なく、固定の金額が支給されるので分かりやすいでしょう。
バイクや車を使用しての通勤は、自由度が高く、移動時間の短縮や荷物の持ち運びが楽というメリットがありますが、交通費の支給に関してはバイト先の規定をしっかりと確認することが大切です。
特に、ガソリン代や駐車料金のレシートの保管は、後で交通費を請求する際に必要となるため、忘れずに保管しておくことをおすすめします。
定期を持っている場合でも交通費は支給される
多くの学生や通勤者は、通学や通勤のために定期券を購入しています。
しかし、バイトを始める際、この定期券を持っている場合でも交通費は支給されるのでしょうか？
答えは「バイト先の規定による」となります。
一部のバイト先では、定期券の区間内であれば交通費の支給がないという場合もあります。
しかし、多くの場合、定期券の区間外での移動が発生した場合には、その分の交通費が支給されることが一般的です。
逆に、学校や自宅からバイト先までの移動が定期券の区間内である場合、交通費の支給がないことも。
基本、交通費というのは企業が任意で設定しているだけの話なので、交通費を支給しなくて問題ないのです。
ですが、交通費支給との記載があるので、出ない場合は虚偽記載となるので、違法になるでしょう。
自転車通勤や徒歩などでは支給されない
公共交通機関を利用せず、自転車や徒歩でバイト先へ通う場合、交通費の支給はどうなるのでしょうか。
一般的に、自転車や徒歩での通勤・通学には交通費の支給がされないのが通常です。
これは、公共交通機関を利用する場合に発生する、運賃やガソリン代などの実費が発生しないためです。
ただし、バイト先によっては、自転車や徒歩での通勤に対しても一定の手当てが支給される場合もあります。
このような手当ては「通勤手当」として支給されることが多く、交通費とは異なる形での支給となります。
もし、自転車や徒歩での通勤を考えている場合、バイト先の通勤手当や交通費の支給に関する規定を事前に確認しておくことが大切です。
勤務日数や時間、通勤方法で支給額が変わる場合も
一方、バイト先によっては、勤務日数や勤務時間、通勤方法に応じて交通費の支給額が変わる場合があります。
例えば、週に5日以上勤務する場合は全額支給、4日以下の場合は一部支給、といった具体的な基準が設けられていることがあります。
また、勤務時間によっても支給額が変わる場合があり、例えば、1日8時間以上の勤務で全額支給、それ以下の場合は一部支給といった方法も。
さらに、通勤方法によっても支給額が変わることがあり、電車やバスを利用する場合は全額支給、自転車や徒歩の場合は支給なし、といった基準が設けられている場合もあります。
このような支給方法の場合、自分の勤務日数や勤務時間、通勤方法に応じて、最も適切な交通費の請求方法を選択することが大切です。
また、バイト先の交通費支給の規定や基準をしっかりと確認し、必要な証明書類やレシートを提出することを忘れないようにしましょう。
バイトで交通費の支給されるパターン
全額支給
交通費が全額支給される場合、バイト先から自宅や学校までの移動にかかった交通費が全額支給されます。
これは、電車やバスなどの公共交通機関の運賃や、車やバイクのガソリン代など、移動にかかった実際の費用が全て支給されることを意味します。
全額支給される場合、レシートや定期券の購入履歴など、支給の根拠となる証明書類の提出が求められることが多いです。
また、上限金額が設定されている場合もあり、その金額を超える部分は支給されないことも。
しかし、全額支給される場合は、通勤や通学にかかる負担が大きく軽減されるため、非常に魅力的な条件と言えるでしょう。
一部支給
一方、交通費が一部支給される場合、バイト先からの移動にかかった交通費の一部のみが支給されることを指します。
具体的には、一定の上限金額が設定されており、その金額までの交通費が支給される形となります。
例えば、上限が1日500円と設定されている場合、その日に600円の交通費がかかったとしても、支給されるのは500円までとなります。
このような一部支給の場合、全額支給と比べてもらえる金額は少なくなる可能性がありますが、それでも通勤や通学の負担を軽減する助けとなります。
一部支給の場合も、レシートや定期券の購入履歴などの証明書類の提出が必要となることが多いので、注意が必要です。
一律支給
バイト先によっては、交通費の支給方法として「一律支給」を採用している場合があります。
一律支給とは、バイト先があらかじめ定めた金額を、全ての従業員に均一に支給する方法を指します。
例えば、1日あたりの交通費として500円を支給する、といった具体的な金額が設定されています。
この方法のメリットは、複雑な計算やレシートの提出などが不要で、シンプルに交通費を受け取ることができる点にあります。
しかし、実際の交通費が一律支給額よりも高い場合、その差額を自己負担する必要があるため、注意が必要です。
いずれの場合も、バイト先の交通費支給の規定や上限金額などの詳細を事前に確認しておくことが大切です。
また、交通費の請求をする際は、必要な証明書類を忘れずに提出しましょう。
交通費に税金がかかるケース
バイトでの交通費支給はありがたいものですが、実はその交通費が課税対象となる場合があるのをご存知でしょうか。
交通費は基本的に非課税とされていますが、一定の条件を超えると課税の対象となります。
例えば、通勤にかかる実費を超える金額が支給された場合や、一定の距離を超える通勤の場合などが該当します。
このような場合、年末調整の際に所得として計上され、税金がかかる可能性があります。
そのため、交通費の支給額や支給の基準については、しっかりと確認しておくことが大切です。
バイトで交通費のもらい方解説まとめ
バイトで交通費を貰う方法としては、一般的には給料と一緒に振り込みされている場合がほとんどです。
また、交通費をもらう為に、切符や定期のコピーなど提出書類が必要なので、準備しておくといいでしょう。
支給額については、求人や企業によって異なり、全額支給から一部支給、一律支給など様々なパターンが存在します。
交通費は基本的に非課税ですが、一定の条件を超えると課税対象となることも。
また、実際の通勤費用より多く請求するなどの不正な請求は法的に問題となる可能性があり、詐欺罪や業務上横領罪に該当する恐れもあるので注意しましょう。
バイト先の規定やルールを遵守し、正確に交通費を請求することが重要です。
