コンビニバイトをしていて、何かしらの事情によりバックレる場合もあるでしょう。
本来はしてはいけないことですが、もし、自分がバックレたらどうなるのでしょうか?
最悪、損害賠償請求されるという嫌な話を聞いたことがある人もいると思います。
では、実際のところどうなのか、今回はバックレた時のリスクについて見ていきましょう。
コンビニバイトでバックレたら損害賠償請求される?
コンビニバイトを突然やめてしまう、いわゆる「バックレ」にはいくつかのリスクが伴います。
特に、損害賠償請求の問題が気になる方も多いでしょう。
実際に、バイトを無断でやめた場合、店舗側が損害賠償を請求することができるのかというと、理論上は可能です。
ただし、現実にはその確率は非常に低いと言えます。
理由としては、無断欠勤による損害が多くの場合、金銭的に見てそれほど大きなものではないからです。
もちろん、バイトが突然いなくなることで店舗運営に支障をきたし、他のスタッフに負担がかかることは間違いありません。
しかし、このような事態が発生しても、多くのコンビニでは代わりのスタッフを見つけたり、残りのスタッフのシフトを調整することで対応します。
そのため、損害賠償を請求して裁判などの法的手続きに進むことは、時間や費用の面からも実際にはあまり行われません。
しかし、重大な損害を与えた場合、例えばバックレたことで莫大な損失が出た場合などは、訴えられる可能性が全くないわけではありません。
ただし、このようなケースは極めて稀で、一般的にバックレた場合に受ける最も大きな影響は、信頼の失墜です。
一度信頼を失うと、その後バイトで仲良くなった人間関係などもすぐに崩れてしまう恐れがあるのです。
もし、どうしてもバイトを続けられない事情がある場合は、可能な限り早めに正直に上司や店長に相談し、適切な手続きを踏んで退職するようにしましょう。
突然姿を消すことは、自分自身にとっても、働いていたコンビニにとっても、良い結果をもたらさないことがほとんどです。
すぐ退職できないのでは?
バックレたくないけど、即日退職を望む場合、すぐに辞めることは可能でしょうか?
まず、法的にはアルバイトであっても雇用契約の一環として、退職には一定の手続きが必要です。
雇用期間などがないバイトの場合は、2週間前には辞めることを伝えないと辞めれない、というルールがあります。
また、雇用契約で契約期間が決まっている場合は、契約終了までバイトを辞めることは出来ないが、やむを得ない理由(体調不良など)があれば、即日退職も可能です。
実際、バイトの現場では即日退職は非常に多くあり、受け入れられるケースが多くなっているのも現状です。
これは、雇用契約が比較的柔軟であり、両者間の合意があれば予告期間なしで退職が可能となる場合があるためです。
ただし、これは完全に店舗側の裁量によるもので、法的な義務ではありません。
よって、バックレるのではなく、即日退職を希望する場合は、まずは正直に自分の状況を上司や店長に説明することが大切です。
詳細:コンビニバイトをすぐ辞めるのは無理?辞めたい場合の伝え方は?
退職を希望する具体的な理由を伝えることで、理解を得やすくなります。
最終的には、コンビニを運営するオーナーや店長の判断によりますが、人間関係を損ねないように円滑なコミュニケーションを心掛けることが、双方にとって最良の結果をもたらすでしょう。
コンビニバイトをバックレた時はどうなる?
まず、バックレとは、人によって微妙に言葉の使い方が異なるかもしれません。
ここでは、勤務時間中あるいは休憩時間中に職場からいなくなることではなく、出勤すらしていない無断欠勤による影響について紹介します。
連絡が自宅や携帯へ来る
まず、店長や同僚からLINEや電話などで連絡が入るはずです。
もちろん、事故など何かあったのではないかと、心配の連絡であることが多いと言えます。
ただ、寝過ごしなどバックレだと判明している場合は、店長などから怒りの連絡となることでしょう。
また、一人暮らししている人で、連絡が取れない場合は実家に連絡されることもあります。
その為、場合によっては家族にバックレたことがばれる可能性もあります。
そして稀に連絡がつかないときは、上司や同僚に家まで来られる可能性もあります。
これは、余程人手が足りずに辞められたら困る、コンビニなどの事例で起こることが多いでしょう。
ただ、バックレた後、同僚が心配して自宅に来ることはよくあります。
クビになる可能性は事情による
バックレたら、退職を促されることはよくあります。
まず、バックレる行為自体がありえない話なので、クビといきなり言われても仕方ありません。
詳細:コンビニバイトでクビってある?クビになりやすいのはどんな人?
反省していないように見受けられる場合はなおさらです。
厳しい店長だと「辞めてしまえ!」みたいな強い口調で言われることも考えられます。
もちろん、優しい店長だったとしても、何もバックレに言及がないことはあり得ませんが。
但し、バックレた場合にクビとなるかについては、事情によって可能性が異なるでしょう。
すごく反省しているような態度でしたら、クビになる可能性は少なくなりやすいです。
しかし、常習的にバックレているのならば、話は別ですが、一度だけなど初回の場合だとクビにはしないはずです。
もちろん、だからと言って、常識として見ればバックレしても良いと言うわけではありませんが。
信用は失ってしまう
一度でもバックレると、バイト周りの人間から信用されなくなるでしょう。
貴方がバイトに行かなかった日に、周りの人間がフォローせざるを得なかったのですから。
あてにされなくなるだけならばまだしも、バイト先の周りの人から白い目で見られ、今後冷たい対応をされることもあります。
そうなると、どうしてもバイト先に居づらくなるでしょう。
よって、一度バックレると最終的には辞める人が多いです。
同じオーナー店で働くことは難しい
バックレると、前にバイトしていたコンビニのフランチャイズ店オーナーの別店舗のお店で、採用されなくなる可能性が高いです。
自分がバックレた情報は、オーナーが同じコンビニならば共有していると考えられます。
そのため、バックレたコンビニはとりあえず辞めて、別のコンビニで働こうとしてもオーナーが同じなら、働くことは難しいでしょう。
しかし、直営店以外でオーナーも異なる場合は、大丈夫な可能性が高いです。
将来の就職に影響はある?
バックレた事実が、将来就活のときに「バレるのでは?」と思う人も多いかもしれません。
しかし、これは無いと思って良いでしょう。まず、どうやって企業が働いたことを調査するのか?ということです。
もちろん、大企業などは前職調査といって、過去のバイト経験を調査する場合もあります。
しかし、このような調査をする会社はごく一部で、実際は調査されるようなことはほとんどありません。
ニュースで実名が報道されるような事件ならばまだしも、過去にバックレした事実を求人側が徹底的に調べることなどほぼないはずです。
ただ、バイトしたコンビニの本社や系列会社で就職しようと思ったときは、もし情報が伝わっていれば、不利になる可能性はあります。
給料はどうなる?
バックレた場合、その給料あるいはその月で働いた給料のことが気になるかもしれません。
当然ですが、バックレた日の給料はもらえません。
コンビニバイトは時給制なので、働いていない時間に給料が発生しないのは、考えてみればそうなります。
問題は、バックレた月で、これまで働いた分の給料はどうなるかです。
これは働いた分は、きちんと給料がもらえます。
詳細:コンビニバイトで給料日はいつ?大手チェーンの締日や支払日を解説
バックレてそのままバイトを辞めたとしたら、貰いづらいかもしれませんが、きちんと受け取っておきたいものです。
最後の給料は手渡しという場合もあるため、行きにくい可能性もありますが。
一方、可能性としては、バックレに腹を立てて、バイト先が給料を支払わない、振り込まないというケースも考えられます。
これは基本的にはバイト先がNGなので、給料を貰えることを主張し、どうしても相手が納得しない場合は労働基準監督署などに相談しましょう。
ちなみに、規則で損害賠償などにより、退職時の給料を減額できるということが決まっています。
よって、その場合は給料が減額される可能性があります。
ただ、大幅な減額はできず、そもそもバイトレベルの給料と責任でそうなることはあまりないでしょうが。
コンビニバイトをバックレた場合にすること
コンビニバイトをバックレてしまい、辞めるにせよ続けるにせよ、しておきたいことがあります。
制服の返却
バックレてバイト先に行きづらくなり、そのまま逃げるように辞める人がいますが、その際コンビニの制服を返さないケースがあります。
これは後々弁償代を請求される可能性が高いので、やめておきたいですね。
できればきちんとクリーニングして返却しましょう。
また、どうしてもバイト先に出向いて返却することができないときは、宅急便などで返却するようにするとベターだと言えます。
詳細:バイトの制服を返す時の流れ!連絡のタイミングや入れる袋は?
謝罪する
バックレてバイト先に迷惑をかけたことは事実なので、バイトを辞める続ける関係なく、これについては謝罪しておきましょう。
法的な義務などではありませんが、一般常識とも言えます。
一般的には、上述の通り一回ぐらいならば相手も許してもらえるのではないでしょうか。
もちろん、仕事に厳しい人ならば許さないので、その場合は謝罪してその後バイトを辞めた方がよいかもしれませんが。
ちなみに、バイトを辞めたいときは、バックレて逃げるのではなく、きちんと辞める意思を伝えておくのがマナーと言ってもよいでしょう。
コンビニバイトをバックレるまとめ
以上、コンビニバイトでバックレたときについて見てきました。コンビニバイトに限らず、バイトのバックレは頻繁に見られます。
気になる損害賠償請求ですが、基本的にないと思っておくといいでしょう。
また、バックレた後は、やはりそのまま辞める人が多いのも現状です。
ただ、辞めるにしてもきちんと手続きを踏んで辞めた方が今後の人生も役に立つので、きちんとしておくのがよいでしょう。
バイトはすぐに辞めれない、と思われている方も多いかもしれませんが、実際はすぐに辞める事が可能です。
バックレは他人事ではなく、寝過ごしなどでいつ自分がそうなるかわからないので、できればそうなったときの心構えはしておくと、少し安心です。