無職やニートの状態から抜け出し、バイトを始めようとする際、多くの人が「バイトに受からない」という壁に直面します。
バイトに応募してもいつも不採用になってしまい、疑問に思っている人はいないでしょうか?
もしかしたら、それは運が悪いだけではなくて、不採用の何かしら原因があるかもしれません。
もちろん、無職やニートでもバイトに受かる方法は存在します。
ここでは、無職やニートがバイトに受からない理由から、採用されやすくする為の対策までご紹介します。
無職やニートはバイトに受からないのか?
無職の方やニートの方はバイトに採用されにくい、ということがありますが、これは事実かもしれません。
もちろん職場によって、採用基準などが異なる為、採用に影響がない職場もあるでしょう。
但し、一般的には仕事をしていない期間が長いことに対する、偏見や誤解があることが一因です。
しかし、無職やニートの状態でも、バイトに受かる可能性は十分にあります。
重要なのはバイトに応募する際の姿勢と、面接時の自己PRです。
まず、応募するバイト先を選ぶ際には、未経験者歓迎の職場や、研修制度が充実しているところを選ぶと良いでしょう。
また、面接時には、これまでの仕事経験がなくても、学んだことや得意なこと、興味があることを積極的にアピールすることが大切です。
自分の良い部分を積極的に前面に出し、バイトを通じていかに役立つ人材であるのかを具体的に話すことで、面接官に良い印象を与えることができます。
年齢がいってると確かに厳しい
無職やニートからの転身を目指しバイトを探す際、年齢が高いという事実は多くの方にとって大きな不安材料となります。
実際、無職やニート、引きこもりが数十年続いているような高齢者がバイトに受かりにくいという現象は存在し、その背景には複数の理由が潜んでいます。
やはり雇用主が体力的な問題や技術の適応性、長期雇用の可否、給与や待遇面での期待値など、さまざまな面で懸念を抱くことがあります。
これらの懸念は、特に小売りや飲食業界などの分野で顕著です。
例えば、体力を要求される職種では、高齢者が求められるパフォーマンスを発揮できないと見なされたり、新しい技術やトレンドに対応する能力が低いと判断されることがあります。
しかし、これらの障壁にもかかわらず、高齢者がバイト市場で成功する方法は存在します。
大切なのは、自らの経験やスキルを活かせる仕事を見つけ、面接でそれらがどのように職場に貢献できるかを説得力を持って伝えることです。
また、柔軟な働き方を受け入れている職場を選ぶことや、体力的な負担が少ない職種を選ぶことも一つの戦略となり得ます。
高年齢であることをマイナスと捉えず、自分の強みとして前面に出すことで、バイト探しの幅は広がります。
年齢を超えて活躍できる場は確実に存在し、自信を持って挑戦することが重要です。
無職の期間をバイト先にどうやって説明する?
無職やニートの方々がバイトを探す際、特に気になるのが無職の期間の説明方法です。
この期間をどのように伝えるかは、面接時の大きな課題となり得ます。
しかし、適切な説明をすることで、無職の期間も自身の価値を高める一つのポイントとして扱うことが可能です。
以下のような例があるので、参考にしてみてください。
正直に話す
例えば、引きこもりの期間があった場合、面接でこの時間をどのように説明するかが重要です。
もちろん正直に話すことは大切ですが、ポイントとしてはその期間を自己成長に繋げたことを強調すると良いでしょう。
たとえば「個人的な事情で外出が難しい時期がありましたが、その間にオンラインでスキルアップのための学習を行っていました」というようにアピールします。
また、引きこもり生活から脱却し、社会復帰に向けて意欲があることを伝えることも大切です。
身内の介護など
仕事をしていない期間が長い場合、身内の介護をしていた、という理由は社会的な責任感があり、面接官にも理解されやすいものです。
基本的に介護はずっとしないといけないもので、この期間を通じて培った責任感は、どのような職場においても重要な資質です。
面接時には、介護経験があなたの責任感をいかに高めたかを強調しましょう。
身内の介護をしていた期間を説明する際は、単に時間を埋めただけの期間ではなく、その間に得たスキルや成長を具体的にアピールすることが重要です。
勉強をしていた為
勉強をしていた、という理由は多くの場合、面接官にポジティブに受け止められます。
特に、受験準備や資格取得のために時間を費やしていた場合、その熱意や目標に向かって努力する姿勢は評価されることがあります。
面接時には、どのような勉強をしていたのか、その結果どのようなスキルや知識を得られたのかを具体的に説明することが重要です。
また、その勉強がどのように今後のバイトに活かせるかを示すことができれば、さらに印象が良くなります。
フリーランスなど自営業をしていた
自営業やフリーランスとして働いていた経験も、バイト面接で強みとなる可能性があります。
特にフリーランスでの業務では、自己管理能力や時間管理能力、プロジェクト管理のスキルが必要とされます。
これらの経験は、あらゆる職種で役立つため、面接で積極的にアピールすると良いでしょう。
また、自営業をしていた理由や、どのような業務を行っていたのか、その中で得た経験や学びを具体的に話すことで、面接官にあなたの能力を理解してもらうことができます。
バイトに受からない理由はさまざまある
バイトは無職だから、ニートだから受からないという理由の他、まだまだたくさん理由があるので、ここで紹介するポイントに気を付けて面接に臨んでみましょう。
履歴書の問題について
最近では、ネットからの応募フォームを経てのバイト応募も増えました。
しかし、面接時に履歴書を持参あるいは事前に履歴書応募必須のバイトもまだまだ多いです。
この履歴書は結構重要であり、これを見て応募者の審査をしている面接担当者もかなりいます。
そのため、ここで問題となる点を洗いざらいしてみましょう。
再度見直し、念のために家族など他の方に一度見てもらうこともお勧めします。
ちなみに、履歴書に虚偽の情報を記載すると、損害賠償など何らかの不利益を被る可能性があるので、注意もです。
その他、履歴書に関連する問題として、以下のような理由があります。
誤字脱字が目立つ
まず、履歴書に限らず書類を作成するにあたって、誤字脱字が多いとマイナスポイントになるのが前提となります。
履歴書の場合、氏名や生年月日を間違える人はほとんどいないでしょう。
しかし、志望動機や住所の記載は誤字脱字をしやすいので注意が必要です。
普段文章をあまり書かない人には、特にそう言えます。
誤字脱字が多いと印象が悪くなるのは確かです。
ただ、2、3文字くらい誤字脱字したくらいでは大丈夫な可能性が高いので、あまりにも神経質になることはありません。
重要な箇所に空欄が多い
履歴書では、志望動機記載が必須とも言えますが、ここが空欄だと不採用の可能性が高くなります。
適当に応募しているのでないかと印象がかなり悪くなるでしょう。
また、他によくあるのは学歴の欄の空欄です。
バイトレベルで、学歴が問題になることは多くはありません。
しかし、ここを空欄にしていると、マイナス評価する採用者はかなり多いため、中学校からの学歴でよいのできちんと書くようにしましょう。
また、このような方はいないと思いますが、氏名や住所などの個人情報を空欄にすることは100%NGです。
汚い字で丁寧さが感じられない
字は汚くても丁寧に書くのが基本です。
履歴書に書く際、判別できないような字で書くのはやめましょう。
字の上手下手はどうしようもないかもしれませんが、ほとんどの人はゆっくり書けば比較的マシに書くことはできるはずです。
あまりにも汚い字を見ると、仕事の丁寧さも疑われる可能性があります。
また、字が下手だからと稀に活字で履歴書に打ち込む人がいますが、これも採用者によっては真面目さを疑われる原因になるので、やめておいた方が無難でしょう。
履歴書を使いまわしている
折れやシワなど履歴書に使いまわし感があると、よい印象を与えることは難しいでしょう。
面接を何回も受けている、すぐにバイトを辞めるつもりだなどのマイナス評価になります。
また、封筒に入れずに履歴書を持参すると、これも丁寧さを疑われる原因になるでしょう。
詳細:バイトの履歴書は封筒いらない?手渡しの際のマナーとは?
写真がない
昨今ではプライバシーの問題やマスクをしないことをためらう人が多いなど、他人に素顔を見せるのを嫌がる人も意外と多いです。
気持ちはわかりますが、だからと言って履歴書に写真なしだと印象はかなり悪くなるでしょう。
真摯な気持ちが見られないことはもちろんですが、なりすましを疑われる可能性もあります。
また、加工が多すぎて元の顔がわからない写真や履歴書の顔写真に適さない写真などを使うのもNGです。
手間でもスピード写真を利用するのが無難でしょう。
受からない理由が面接の場合
問題となるのがやはり面接です。たとえ履歴書を完璧に作成しても、面接で悪い印象を与えるとどうしても不採用になります。
もしバイトが受からないのが面接だった場合、そこまで深く考えなくても大丈夫でしょう。
簡単な対策をすれば、面接もスムーズにいくはずです。それでは、具体的にダメな点を見てみましょう。
面接の時間を守らない
面接の時間に遅刻するとかなり印象が悪くなります。
バイトの面接で正確な時間を決められることはあまりないので、きっちり守る必要はないかもしれません。
しかし数分などではなく、10分や1時間以上過ぎているなど誰が見ても大幅に遅刻しているような状態はNGです。
もちろん、悪天候や体調不良などで面接に遅刻する場合は仕方ありませんが、この場合でも事前に応募先へ連絡するのがマナーと言えます。
答え方などが曖昧で相手に伝わっていない
面接担当者からの問いに対して「わかりません」を多用して曖昧にして答える。
語尾があまり聞き取れない話し方をするなど、コミュニケーションが滞りがちになる話し方は注意です。
特に、接客業のバイトでは大きなマイナス評価になる可能性が高いと言えます。
相手の問いへ完璧な答えをすることが重要ではなく、相手にきちんと自分の意志が伝わることがここでは重要です。
何も大きな声で話せばよいわけではありません。
丁寧な口調や態度ではない
いくらコミュニケーション能力が高くても、友達や家族と話すような口調や態度はNGです。
また、若者同士しか通じない略語などを用いる話し方、面接と関係ない雑談を多く話すことなども印象を悪くするので、注意が必要となります。
他にも、無反応や無表情なことが多い、面接担当者の目を見ないなど、暗い印象を与える言動も注意です。
これも接客業ではマイナス評価となるでしょう。
面接時はできるだけ相手の顔を見て笑顔で話すことを心掛けたいものです。
応募時に原因があるケース
バイトは面接だけではありません。応募時にすでに面接が始まっていると思っておいてもいいぐらいです。
応募時にきちんとしていないと、意外とそれが理由で不採用になることもあり得ます。
ただ、これはどちらかと言えば、ネットで応募や登録するタイプのバイトに多い傾向にあるようです。
応募時のやり取りに問題がある
例えば、聞き取りにくい雑音の多い場所で応募の電話したり、LINEを使って応募する際に敬語が変になっているなどがあります。
このように応募時に問題があり、相手に「マナーが悪い」という印象を与えると、それで不採用になる可能性もあります。
相手とコミュニケーションをとるときは、たとえ応募時でも注意が必要なのです。
他にも、応募にメールやラインなどを要する場合、返信が遅いとそれで不採用になることは多いです。
もちろん、忙しいなどの何らかの理由で返信が遅れる場合もあるでしょう。
ただ、返信がないこと自体、相手からしてみたらやる気がないと見られることが普通なので、注意だと言えます。
単純に競争率が激しい
面接などで問題がないとしても、採用を見送られることは珍しくはありません。
採用人数が少ないバイト、人気があるバイトは競争率が激しいので、どうしても先着の差や若干のアドバンテージの差でバイトに受からないこともあるのです。
1つの具体例を出すと、映画館があげられます。
映画館は激務な仕事もなく、時給もそれなりなので、人気のバイトの1つです。
また、駅近くや郊外のアウトレットなどに映画館はあることが多いので、通勤が便利なことも人気な理由としてあるでしょう。
そのため、映画館のバイトは競争率が高く、どんなに面接や履歴書の印象がよくても、どうしても不採用になってしまう事例も多いのだと言えます。
条件に合わない
募集要項の不一致などで採用側と応募側のニーズが合わず、不採用となることも結構多いです。
たとえば、募集要項をよく読まずに応募したため自分の希望と合わなかった、勤務地が思ったところと違ったなどがあります。
中でも多いのがシフトに関する件です。特に、バイトする時間が限定される主婦や学生に多いと言えます。
シフト制のバイトでは採用側と応募側の条件が合わないことがよく見られます。
たとえば、カラオケ店が土日メインでバイトを募集しているのに、土日休みで平日メインのシフト希望の主婦が応募してきた事例などがあるでしょう。
こうなると、応募する人自体に問題はなくても、どうしても不採用になってしまうのは自明だとも言えます。
無職やニートがバイトに採用される為のコツ
それではどうすればよいのかということになりますが、ここでバイトに採用される為のコツのようなものを具体的にご紹介します。
ここを気をつければ、採用の確率は上がるはずです。
採用されやすいバイトを選ぶ
これが一番早く、そしておすすめのバイトとなります。
採用されやすいバイトを選ぶことも、無職やニートの方が再就職への第一歩を踏み出す上で効果的です。
お勧めとしては、ウーバーイーツや出前館のような配達パートナーのバイトがいいでしょう。
もしくは、短期バイトなどもあり、特に経験やスキルを問われることなく始めやすい仕事などが多く、採用されやすい傾向となっています。
これらの仕事は、柔軟な働き方が可能であり、自分のペースで徐々に働く時間を増やしていくことができます。
また、短期バイトは、さまざまな職種を経験できるため、今後長期バイトをする上で貴重な経験となるでしょう。
応募先の条件を再度確認する
まず、応募先の条件を応募前に最優先事項としてしっかり確認しましょう。
事前に求人内容に記載があったのに、いざ面接になった時点で話が違うなどとならないようにしたいものです。
また、募集要項の詳細を読むことで、求められる資格や経験、勤務時間や待遇など、自分に合った条件かどうかを見極めることができます。
自分の状況や能力に合ったバイト先を選ぶことで、面接で自信を持って自己PRをすることが可能になります。
また、応募している時間や曜日、勤務地なども確認することを忘れずに。
さらに、わからないときは前もってきちんと質問しておくと、なおよいでしょう。
履歴書は丁寧に扱う
履歴書は、応募者の第一印象を決定づける重要なものです。
履歴書を丁寧に、かつ正確に記入することが求められます。
特に無職やニートの期間がある場合、その期間に関することを明確に記述し、積極的な姿勢をアピールすることが大切です。
また、履歴書には自分の強みや、応募するバイトにどのように貢献できるかを具体的に書くことで、面接官の関心を引くことができます。
できるだけ空欄は少なくして、またしっかり机の上で時間をかけて書くことをおすすめします。
面接の練習をする
面接の練習は、自信を持って面接に臨むための最も効果的な手段の一つです。
特に、無職期間に何をしていたかについての説明などは、面接でよく聞かれる質問になるので練習をしてくといいでしょう。
また、友人や家族に模擬面接をお願いすることで、実際の面接に近い環境で練習することができます。
この過程で、自分の弱点を克服し、強みを強調する方法を学ぶことができます。
特に普段人と話す機会があまりない人は、やっておいた方がベターだと言えます。
言葉遣いや受け答えをしっかりする
友達や家族と話すような俗に言うタメ口は面接ではNGです。ですます調で話すことを意識しましょう。
当たり前だと思うかもしれませんが、普段敬語を使っていないと、意外と面接の場で言葉遣いが乱れてしまうので注意です。
そして、スムーズに受け答えするのもコツで、面接でよく聞かれる質問は大体決まっています。
そのため、その質問を知って事前に答えの準備をしておくと、面接時にスムーズに受け答えができて安心です。
最もよく聞かれるのは志望動機なので、最低限これは答える準備をしておくとよいでしょう。
また、なぜこのお店を選んだか、過去のバイト経験もよく聞かれる質問なので、合わせて準備しておくとベターです。
もちろんですが、自分のシフト希望など勤務条件については忘れずに答えられるようにしておく必要があります。
無職やニートがバイトに受からない理由まとめ
バイトが受からない理由についてを中心に見てきました。
無職やニートの状態からバイトに応募する際、受からない理由は多岐にわたります。
その一つが、仕事をしていない期間の説明に困ること。
この期間を有意義に過ごしたことをポジティブに伝えることが重要です。
例えば、勉強や自営業、身内の介護など、自己成長や家族への貢献をアピールポイントとすることが有効です。
また、年齢が高いことや、仕事をしていない期間が長いことに対する不安もあります。
しかし、これらの経験を通じて得たスキルや知識を具体的に説明することで、悪い部分をカットすることが可能です。
バイトの不採用が続くとき、何らかの明らかな理由があることが多いので、上記を参考に対策を立てるとよいのではないでしょうか。
バイトに受からないからといって落ち込む必要はありません。
バイトに不採用通知をもらったら、自分の何がいけなかったのかを知って、それを改善してどんどん次にチャレンジすればよいのです。
そうやってあきらめずに応募していれば、近いうちにバイトは決まることでしょう。