コロナ禍をきっかけに、ウーバーイーツなどのデリバリーサービスが盛んになってきました。
ウェブ広告などでも目にするようになり、今では多くの人がウーバーイーツやその他のデリバリーサービスを利用しています。
そして、ウーバーイーツは配達員として働くことも可能になっており、自由度が高く短時間で働けることから、多忙な高校生にとって魅力的な仕事でしょう。
しかし、高校生がウーバー配達員として働く為には条件がありますので、それを知っておかないと配達員にはなれないので、今回はその条件や配達員の特徴などを紹介します。
高校生がウーバーイーツ配達員になる条件とは
いくつかのwebサイトで「高校生はウーバーイーツの配達員になれない」とされていますが、実際には高校生でもウーバーイーツでは配達員になれます。
配達員のことをパートナーと称してますが、このパートナー登録には「18歳以上」という年齢制限があります。
よって、ウーバーイーツで配達員として働くことを希望する高校生は、18歳以上というのが条件となっています。
もちろん18歳に達していれば、高校生であっても自転車やバイクを使った配達業務を行うことが可能です。
ただし、多くの高校生は大学受験の準備や部活動の引退期に忙しいことが多いでしょう。
それでも、少しの空き時間を利用して働きたいと思う意欲的な高校生には、いつでも仕事を始めることができるウーバーイーツが適しているかもしれません。
もし挑戦するならば、交通ルールを守ることに注意しながら取り組んでください。
さらに、登録には以下の書類が必要になるため、事前に準備しておく必要があります。
写真付きの身分証明書を提出する
18歳という年齢条件を満たしている方でもまだ不十分です。
実はパートナー登録を進める際には、オンラインでの手続きが必要となり、その過程で「写真付きの身分証明書」の提出が求められます。
身分証明として受け入れられるのは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど写真付きの公的な書類です。
ここで留意すべき点は、学生証は身分証明としては認められないため、学生証以外で写真付きの身分証明書を提出できる高校生のみが登録可能です。
このように、高校生がウーバーイーツの配達員になるにはいくつかのハードルがあります。
よって、ウーバーで働くことに特に強い動機がない限り、他のバイトを選んだほうが手間が少ないかもしれません。
配達パートナー登録は簡単
配達パートナーとして登録する際には、必要な身分証の写真をアップロードし、承認を受けた後に配達業務を開始します。
使用する車両が原付バイクなどの場合は、自賠責保険の証書など追加の書類が要求されることもあります。
ただし、自転車を使用する場合は、身分証明書とプロフィール写真のみで登録は比較的簡単です。
もし、挑戦する気持ちがあるなら試してみる価値があります。
本当に高校生の配達員は存在する?
ウーバーイーツの配達員として働いている高校生は本当にいるのでしょうか?
これは多くの人が気になるかもしれませんが、実際、高校生がウーバーイーツの配達員として活動しているという方は少ないです。
これにはいくつかの理由が考えられ、その多くの理由は18歳以上でなければならないという年齢制限があること。
そして、学生証は身分証明書として認められないため、高校生が登録を完了するのが難しい点などが挙げられます。
またウーバーイーツの需要が夜間に集中するため、未成年者の労働時間制限に抵触することも関係があるでしょう。
しかし、実際に高校生でウーバーイーツの配達員として働いている方も存在します。
これについてはYouTubeにアップロードされている動画で紹介されているので、興味がある方はチェックしてみると良いでしょう。
<動画>
ちなみにアンケートによると、配達員として働いている年齢層で多いのは20代以上が多いです。
もちろん、最近は年齢関係なく50代や60代の方も配達員として頑張っています。
ウーバーイーツ配達員になる為に準備するもの
ウーバーイーツ配達員になる場合、準備するべきものがいくつかあります。
多くは家庭にすでにあるものや簡単に手に入るものですが、始めるにはある程度の初期投資が必要です。
主に、以下のアイテムを準備するといいでしょう。
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- 自転車やバイク、車
- 銀行口座
- 配達用バッグ
特に必要なのは、スマートフォンと配達用バッグです。スマートフォンは配達の受注から目的地のナビゲーションまで利用するので、必要不可欠です。
また、配達用バッグはウーバーイーツの象徴的な、食品を入れる保温機能付きのバッグです。
このバッグは、ウーバーから提供されるものではなく、配達員が自費で購入しなければなりません。
もちろん、バッグを紛失した場合なども自己負担となります。
但し、ウーバーのロゴ入りバッグを使用する必要はなく、個人のバッグを使っても問題はありません。
実際、一部の配達員はウーバーのロゴが入ったバッグを使用することで嫌がらせを受けることがあるため、ロゴのない安価なバッグを使用している人も増えています。
このように、ウーバーイーツ配達員として働くには、意外と多くのアイテムを準備する必要があるかもしれません。
おすすめ出来る仕事?
おすすめするかしないかについては、地域によって大きく異なると言えます。
では、なぜ住んでいる地域によっておすすめ度が変わるのでしょうか?
これは、ウーバーイーツの「配達エリア」が大きく影響しています。
特に田舎では配達エリアが限られており、仕事の量も都市部に比べて格段に少ないことが多いです。
そのため、田舎でウーバーイーツを始めても、思うように収入を得ることが難しい場合があります。
さらに、住んでいる場所が配達エリア外であれば、そもそもウーバーイーツで働くこと自体が不可能です。
一方で、東京や大阪などの都市部に住んでいる場合は、配達エリアも広く、仕事の機会も豊富にあるため、ウーバーイーツがおすすめできる環境と言えるでしょう。
なので、地方にお住まいの場合は、ウーバーイーツよりも一般的なバイトの方が効率的に収入を得ることができるかもしれません。
このように、ウーバーイーツで働くかどうかの判断は、住んでいる地域によって大きく変わってきます。
また、勤務時間は自由で、深夜まで配達可能な地域もありますので、自分の都合に合わせて働くことができるのが特徴です。
ただし、高校生の場合は遅くまで外出していると、警察に補導されるリスクもあります。
ウーバーイーツ配達員の雇用契約について
ウーバーイーツの配達員は、一般的に会社から直接雇用していると思われがちです。
しかし、実際には配達員は業務委託契約を結んで独立した形で働きます。
業務委託が難しく感じるかもしれませんが、簡単に言えば、配達員自身は「個人事業主」と考えると理解しやすいです。
よって、従来のアルバイト(非正規雇用)とは異なり、税金の計算から確定申告を自身で行う必要があります。
各種保険などはある?
通常のフルタイムのバイトをするのであれば、社会保険などの加入をすることができます。
しかし、ウーバーイーツでの配達パートナーは雇用契約を結んでいないため、通常のバイトとは異なり、社会保険には入れません。
これは、配達中に事故に遭った場合でも労災保険が下りないということを意味します。
ただし、Uber Eatsは大手の保険会社と提携しており、配達中の事故に対する一定の保障は提供されています。
しかし、基本的には配達中のトラブルは自己責任となります。
これは特に保険未加入の方にとって大きなリスクとなり、ウーバーイーツでの勤務が難しい一因となっています。
このようなリスクを考慮し、高校生は配達パートナーとして働く前に、自身の自転車やバイクの保険に加入しておくことが重要です。
高校生がウーバーイーツの配達員になる場合のメリットデメリット
働く時間や場所が自由
ウーバーイーツでのバイトは、必要な書類を提出し登録を済ませれば、テスト期間中のシフト調整などの心配も不要です。
働く時間や場所を自由に選べ、他のスタッフとの関わりも必要ないため、非常に柔軟に働けるのが大きな利点です。
たとえ平日が学校で忙しくても、土日だけの勤務も可能で、さらに働く時間帯も自由に設定できます。
例えば、今日は朝11時から始めて、15時に終えたいと思えば、そのスケジュール通りに仕事を行うことができます。
特に都市部に住んでいる場合、需要の高い日や時間を選び、効率的に稼ぐことも容易です。
このようにウーバーイーツでは、自分のライフスタイルに合わせてバイトを調整できるため、非常に柔軟で自由な働き方が魅力となっています。
服装や髪型も自由
ウーバーイーツで働く際は、服装や髪型に特に制限はなく、髭も自由にして良いです。
しかし、完全な自由が許されているからといって、清潔感を無視した服装や外見であると、配達先のお客様やレストランからの評価に悪影響を与えかねません。
ウーバーイーツのシステムでは、飲食店とお客様から直接評価を受けることになっているのです。
よって、不適切な服装や清潔感のない外見は低評価を受ける原因になり得ます。
そのため、たとえ自由であっても、外見には一定の配慮をすることが大切です。
例えば、派手な髪色の場合は帽子をかぶる、髭を生やしている場合は整えるなど、最低限の身だしなみは保つようにしましょう。
これらの小さな努力が、配達の評価を保ち、良好な印象を維持する手助けになります。
頑張りが報酬に反映する
ウーバーイーツでの配達報酬は1件あたり約300円からスタートし、混雑時や悪天候時には追加報酬が付くシステムです。
そのほか、クエストと呼ばれるボーナスも存在し、努力した分だけ直接的に報酬が反映されるため、非常にやる気を引き出しやすいです。
一般的なバイトでは、どれだけ忙しくても時給は固定されており、頑張りが給料に直接つながらないため、モチベーションの維持が難しいことがあります。
しかし、ウーバーイーツでは配達の件数が増えるごとに収入も増えるため、自分の努力が直接収入に反映されることで、大きなやりがいを感じることができます。
自身が業務委託者として独立して働くため、どうすれば効率よく多くの配達をこなせるかを自分で考え、行動に移すことが求められます。
このプロセスが自然とやる気を増進させ「もっと効率的に働くにはどうすればいいか」といった工夫を自ら考えるきっかけにもなります。
待機時間が苦痛になることも
基本的に、配達の依頼が入るまで、配達エリア内で待機する必要があります。
このため、長い時間、特に仕事が少ない時期にはかなり暇になることがあります。
よく「マック地蔵」という言葉で揶揄されることがあるように、依頼が来るまで動かずにじっとしている配達員も多いです。
もちろん、動き回って待機する方法もありますが、それでは無駄に体力を消耗してしまいます。
そのため、多くの配達員は特定の場所でじっと待機することが一般的です。
その間、退屈を感じないように何か暇つぶしのアイテムを持っていると良いでしょう。
ただし、スマートフォンで遊ぶとバッテリーの消耗が激しいため、バッテリー消費の少ない活動を選ぶことをお勧めします。
最初は一人で全てするのが不安
ウーバーイーツ配達員としての勤務マニュアルもあり、PDFファイルでスマートフォンを通じて受け取ることができます。
このマニュアルは定期的に更新され、配達員はその指示に従って仕事を行いますが、内容は基本的にシンプルで理解しやすいものです。
しかし、従来のバイトと異なり、経験豊富な上司が作業を教えてくれるわけではないため、仕事の流れを自分で学ぶ必要があります。
よって、最初の配達は特に緊張するものとなり不安も感じることが多く、すべての工程を一人でこなさなければなりません。
ウーバーイーツは基本的に誰でも始めやすいとされていますが、最初の一人で始めることは少し難しいと感じるかもしれません。
礼儀も必要となる
ウーバーイーツの仕事は、提携している飲食店から商品を受け取り、自転車で顧客の自宅まで配達し、最終的に支払いを受けることまでが配達員の役割です。
配達中の顧客へのマナーはもちろん大切ですが、飲食店での商品受け取り時にも礼儀正しく行動することが求められます。
これまで他のアルバイト経験がない高校生にとっては、初めての対人サービスが戸惑いの原因となるかもしれませんが、この経験は社会生活で必要なマナーを身につける絶好の機会となります。
収入が不安定になることも
ウーバーイーツ配達員の報酬は配達件数に直接連動しています。
ただし、たとえ対応エリアである都市部にいても、需要の低い時間帯や特定の時期には全く仕事がないこともあります。
当初の計画では20件の配達をするつもりが、実際には数件しか配達できない日もあります。
加えて、悪天候や自身の体調不良の日は、配達を行うのが一層困難になります。
自由な働き方が可能なため、モチベーションの維持が難しく、無意識のうちに仕事をサボってしまうことも。
これらの要因が組み合わさることで、収入が不安定になりがちな人が多いのが現実です。
税金を自分自身で納めるのが面倒
先にも触れましたが、ウーバーイーツの配達パートナーは雇用契約を結ぶアルバイトではなく、業務委託として働く形態です。
そのため、アルバイト並みの収入を得た場合でも、所得税の支払いが必要になります。
一般的なバイトでは雇用先が源泉徴収を行い、給料から税金を引いてくれます。
しかし、ウーバーイーツの場合は、この税金の処理を自分自身で行う必要があります。
確定申告という複雑な手続きをご自身でする必要があるため、非常に面倒であると感じることでしょう。
たとえ収入が少額であっても、これらの手続きを怠ると脱税に問われる可能性があるため、十分な注意が必要です。
意外ときつい仕事となる
配達をする時、重たいバッグを背負って自転車で走り回るのは、体力を大いに要求される作業です。
特に夏場は高温で熱中症のリスクも高まり、体力に自信のある人でないと、この仕事はかなり厳しいと言えるでしょう。
体力的に不安がある場合は、自転車の代わりにバイクを使用する選択肢も考えられます。
また、バイクや自転車を使った長時間の配達は「お尻が痛くなる」などの体への負担が大きいため、疲労が蓄積して日常生活や学業に影響を及ぼさないよう注意が必要です。
それでも、一部の人々は、配達を通じて運動不足を解消し、健康維持に役立てていると感じています。
料理を遠方まで運ぶうちに自然と足腰が鍛えられ、体力が向上すると実感する人も少なくないです。
このように、配達業務は大変ですが、それを通じて健康面でのプラス面を見出している人もいます。
高校生がウーバーイーツ配達員をする場合まとめ
ウーバーイーツの配達パートナーは通常のバイトとは一味違う仕事ですが、高校生でもすることが出来ます。
但し、高校生は18歳になってないと仕事を開始することが出来ませんので、注意しましょう。
高校生にとってウーバーイーツでの配達はかなりの挑戦ですが、体力を鍛えたい、自由な働き方を求めている人には特におすすめのバイトです。
自転車ツーリングが趣味の方にとっては、この仕事はまさにうってつけかもしれません。
しかし、ウーバーイーツの配達中に起こるトラブルがニュースになることもありますので、配達を始める際には交通ルールをしっかり守り、安全に注意してください。