深夜バイトをする、となると手っ取り早く探せて募集も多いのが、コンビニの深夜バイトです。
求人サイトでも、非常に多くのコンビニが深夜帯の時間帯に募集をかけており、一度チャレンジしてみようか悩んでいる人もいるでしょう。
また有名な話として、コンビニの深夜は楽で何もすることがない、という話を聞いたことがある人もいると思います。
そんなに楽だったら是非チャレンジしてみたいところですが、実際のところどうなのでしょうか?
今回は、本当にコンビニバイトの深夜は楽かどうかについて、詳しく解説いたします。
コンビニバイトで深夜は本当に楽なのか?
冒頭で紹介しましたが、コンビニで深夜はとても暇で楽、という話を聞いた方もいると思います。
深夜はお客さんがほとんど来ないので、バックヤードでずっと椅子に座ってスマホをいじったりしている。
など結構よく聞く話ですが、実際のところ楽かどうかは「お店」によります。
一部の店舗では、深夜でも作業が多い場合もあり、一概に楽とは言えません。
深夜だから接客をほとんどしないので楽なのでは?と想像してしまいますが、実際には意外と多くの業務があります。
夜間は来店客が少ないため、その時間を利用して店内の整理整頓、商品の補充、賞味期限の確認といった日中には手が回らない作業を行います。
また、清掃作業、夜間は翌日の開店準備も行われ、新しい商品の陳列や販促物の更新作業もあります。
これらの作業は、コンビニが常に清潔で魅力的な状態を保つために必要なものであり、深夜バイトスタッフの責任ある役割と言えるでしょう。
よって、コンビニの深夜バイトが楽、というのはそんなことはなく、きつい場合もあるのです。
立地によってきつさが変わる
コンビニの夜勤がきついかどうかは、上記の通り店舗によって大きく異なりますが、立地によっても大きく変わります。
例えば、繁華街に近い店舗や大学の近くにある店舗では、夜間でも来店客が多いのが特徴です。
このような店舗では、酔っ払いやトラブルに対応することも多いため、精神的にも肉体的にも負担が大きくなりがちです。
一方で、静かな住宅街にある店舗では、夜間の来店客が少なく、比較的落ち着いて業務を行えることもあります。
また、店舗の管理体制やスタッフ間の協力関係によっても、夜勤の負担は大きく変わってくるため、一概に夜勤がきついかどうかは分かりません。
店舗の立地や客層、スタッフの人数や体制などによって、夜勤がきついか楽かは変わってきます。
結論として、コンビニの深夜で楽な方が良いと考えている方は、静かな住宅街にあるような店舗の方が向いているかもしれません。
深夜のシフトは何時から何時まで?
コンビニの深夜バイトは、一般的に22時または23時から翌朝の5時または6時までのシフトが多いです。
店舗や地域によって異なる場合がありますが、この時間帯には、後述しますが昼間とは異なる業務が待っています。
早朝シフトの方が来ると交代といった感じで、また深夜は男性の方が多く、年齢も若い方(20代~30代)が多いです。
場合によっては、オーナー自身が深夜の時間帯に入っていることもあります。
これは、人件費削減の為にオーナー自身が深夜に入っている、そして募集をしても深夜帯の応募が来ないので仕方なく入っている、などの理由があります。
コンビニバイトを深夜にするメリットは?
時給がアップする
深夜のコンビニバイトの大きなメリットの一つが、時給のアップです。
深夜時間帯は労働基準法により、通常の時給に25%の割増賃金が加算されるため、昼間よりも高い収入を得ることが可能です。
このため、効率よく稼ぎたい人には特に魅力的な選択肢となります。
例えば、時給1000円の場合だと、1250円になるので、収入としては大きく異なるでしょう。
当然ですが、コンビニ以外のバイトでも深夜は時給アップとなるので、覚えておきましょう。
もし時給がアップしない場合は、労働基準法違反となるので気を付けてください。
落ち着いて仕事ができる
昼間や夕方のピークタイムとは異なり、深夜はお客様の来店数が格段に減少します。
これにより、店舗内は比較的静かで、焦ることなく仕事に取り組むことが可能で、仕事の質を高めやすく、個人的なスキルアップにも繋がります。
商品の補充や清掃、陳列の見直しなど、日中は忙しくて手が回らないような作業にもじっくり時間をかけられます。
また、レジ業務の頻度が減ることも多く、落ち着いて作業に集中できる環境が整っています。
混雑が少ないため、お客様一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取ることもでき、接客スキルを磨く良い機会にもなります。
このため、バイト初心者や、あまり忙しい環境を好まない人にとっても、深夜バイトは働きやすい選択肢の一つと言えるでしょう。
難しい仕事が少ない
深夜のコンビニバイトには、多くのメリットがありますが、特に注目されるのは「難しい仕事が少ない」という点です。
例えば、難しい仕事として「荷物の発送受付」があります。
配送伝票を書くのが難しいと言われていますが、深夜は荷物を持ち込みする人も減り、受付する機会も少なくなります。
よって、深夜の時間帯は同じような作業の繰り返しとなるケースが多く、慣れれば簡単な仕事ばかりです。
そして深夜は、昼間に比べて突発的な業務が発生しにくいため、比較的計画的に仕事を進めることができます。
暇な時間が増える場合も
深夜帯はお客様の来店数が減少し、レジ業務の頻度も昼間に比べて大幅に低くなります。
この為、店舗によっては暇な時間が増え、何もすることがない時間帯も多くなったりする場合もあります。
楽と感じるかどうかは人によりますが、忙しい時と比べて「きつい」ということは少ないでしょう。
また、暇な時間を利用して、勉強や読書など個人的な活動に時間を割くことも可能ですが、これは店舗の方針によります。
このように、コンビニの深夜バイトは店舗によって、暇な時間が多い場合もあるので、楽に仕事を進められる、というメリットがある場合もあります。
コンビニの深夜バイトはデメリットも多い
女性は深夜帯に入りにくい
女性の場合、防犯上の問題で深夜のシフトを避ける傾向があります。
深夜は人通りが少なくなるため、通勤や帰宅の際に不安を感じることが多く、万が一の犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクも高まります。
コンビニ業界では、従業員の安全を守るために防犯カメラの設置や緊急時の対応など、様々な対策が講じられています。
それでもなお、深夜勤務は安全上の懸念が完全には払拭できません。
そのため、特に女性が深夜のコンビニバイトを選ぶ際には、勤務地の安全性や店舗の防犯体制をよく確認し、安心して働ける環境を選ぶことが重要です。
もちろん、深夜に入れないということではありません。募集をしている店舗もあるので、女性も深夜バイトをチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
但し、ワンオペという形で入るのは少ない傾向です。女性が深夜に入る場合は、男性と女性の体制になっているケースが多いです。
生活リズムが乱れやすい
深夜に働くことで、人間の自然な生体リズムであるサーカディアンリズムが狂い、睡眠パターンに影響を及ぼす可能性があります。
朝に帰宅し、その後睡眠を取ることになるため、十分な休息を得にくくなり、疲労が蓄積しやすくなります。
深夜バイトをする際は、生活リズムの管理が重要となります。昼夜逆転の生活になりがちなので、健康面への配慮も必要です。
また、昼夜逆転の生活は、社会的な活動や家族、友人との関係にも影響を及ぼすことがあり、孤立感を感じることもあります。
コンビニの深夜バイトは健康と社会生活の両方に影響を与える可能性があるため、自身の生活スタイルや健康状態を考慮した上で慎重に選択する必要があります。
ストレスが溜まりやすい
深夜帯は、一般的にスタッフが少ないため、万が一の事態に対処するのが昼間よりも難しくなります。
また、後述しますが酔っ払いやトラブルを起こすお客様が来店する可能性も高く、クレームなどの対応に追われることで精神的なストレスが増加することもあります。
さらに、深夜勤務は身体的にも負担が大きく、疲れが取れにくいことからストレスが蓄積しやすくなります。
このように、深夜バイトは物理的、精神的なストレスが増加しやすい環境にあるため、自己管理とストレス対策が欠かせません。
自身の健康状態やストレス耐性を考慮し、無理のない範囲で仕事を選ぶことが大切です。
ワンオペが大変
深夜のコンビニバイトは、ワンオペレーション(一人勤務)が一般的です。
これは、深夜帯に利用客の流入が少ないため、人件費削減の観点から採用されます。
しかし、ワンオペは大きなデメリットも伴います。一人で店舗を運営することは、レジ業務、商品の補充、清掃など、全ての業務を一手に担うことを意味します。
万が一、急な来客が重なった場合やトラブルが発生した際には、対応が困難になることもあります。
また、一人での勤務は精神的な孤立感や不安感を感じる原因にもなり得るため、深夜バイトを選択する際にはこの点を考慮する必要があります。
睡魔が襲ってくる
人間の体内時計は、夜間になると睡眠を促すホルモンを分泌します。
この自然なリズムに反して深夜に活動することで、強い睡魔に襲われることがあります。
特に、深夜の静かな時間帯には、集中力が低下し、思わず居眠りをしてしまうことも。
これは、仕事の効率低下だけでなく、安全上のリスクも伴います。たとえば、レジでのミスや、万が一の事故につながる可能性も否定できません。
深夜バイトを検討する際には、自分が夜間の勤務に適しているか、体調管理をしっかりと行えるかを自問自答することが重要です。
夜ならではの厄介な客が来店
夜ならではの特有のデメリットがあります。その一つが、酔っ払いやヤンキーといった、扱いに困る客の対応です。
深夜帯はバーやクラブからの帰り道にコンビニを訪れる客が多く、中には酩酊状態で理不尽な要求をする方や、大声で騒ぐなどして他の客に迷惑をかける方もいます。
このような客への対応は、精神的なストレスになるだけでなく、場合によっては身の安全を懸念する事態にもなりかねません。
深夜バイトを選択する際には、このような状況に直面する可能性があることを理解し、適切な対応スキルを身に付けることが重要です。
また、安全面での配慮も欠かせません。店舗のセキュリティ対策などを事前に確認しておくことが大切です。
コンビニバイトで深夜の主な仕事とは
基本的に清掃が多くなる傾向となっているので、どのような清掃があるか、またその他の業務までご紹介します。
トイレや床の清掃
店内の清潔を保つための清掃作業が欠かせません。特にトイレや床の清掃は、夜間の静かな時間を利用して丁寧に行われる主要な業務の一つです。
夜勤スタッフは、日中の営業で汚れたトイレの清掃や、床の掃き拭きを行い、翌日の利用客を迎える準備をします。
これらの作業はコンビニの利用客にとって快適な環境を提供するために非常に重要であり、夜勤スタッフの責任ある仕事と言えます。
清掃作業は地道ながらも、店舗の品質を維持し、利用客に清潔な空間を提供するために不可欠です。
フライヤーの清掃
フライヤー(揚げ物用の調理器具)の清掃も重要な業務の一つです。
夜勤の時間帯は、日中に比べて調理業務が少なくなるため、この時間を利用してフライヤーの徹底的な清掃が行われます。
多くのコンビニでは、フライドチキンやフライドポテトなどの揚げ物を販売しており、これらを調理するフライヤーは定期的な清掃が必要です。
特に、油の交換やフライヤー内部の掃除は、油の品質を保ち、衛生的な調理環境を維持するために欠かせません。
フライヤーの清掃は、時に手間がかかる作業ですが、美味しい揚げ物を提供するためには不可欠な仕事と言えるでしょう。
コーヒーメーカーの清掃
コンビニの夜勤では、コーヒーメーカーの清掃が重要な業務の一つです。
多くのコンビニでは、セルフサービスのコーヒーマシンを設置しており、利用客がいつでも新鮮なコーヒーを楽しめるようになっています。
夜間の勤務では、日中に使用されたコーヒーメーカーの徹底的な清掃を行います。
これには、コーヒー粉が残らないようにフィルターの清掃、内部の洗浄、ノズルやドリップトレイの掃除などが含まれます。
清掃作業を怠ると、味の劣化や衛生問題を引き起こす可能性があるため、夜勤スタッフはこの作業に特に注意を払います。
コーヒーメーカーを清潔に保つことで、利用客に高品質のコーヒーを提供することができます。
商品整理
深夜帯は来店客数が減少するため、この時間を利用して日中にできなかった在庫の補充や商品の陳列変更を行います。
賞味期限が近い商品のチェックや、翌日の販売に向けての準備も夜勤の重要な業務です。
また、あまり売れない商品の場合は、埃が付着している場合があるので、綺麗に埃を拭き取ることもします。
このような作業は、コンビニ運営の根幹をなすものであり、深夜勤務を通じて店舗運営の基礎を学ぶことができます。
商品整理は地道な作業ではありますが、商品知識が豊富になり、効率的な商品展示方法を学ぶことができるため、コンビニバイトの貴重な学びの場となります。
雑誌や新聞の入れ替え
コンビニの深夜バイトで必ずすることは、雑誌や新聞の入れ替えです。
多くのコンビニでは、毎日早朝に新しい新聞や雑誌が配送され、古いものと交換する必要があります。
この作業は、利用客が最新の情報を手に入れられるようにするために重要です。
夜勤スタッフは、新聞や雑誌が店舗に届いたら、速やかにディスプレイを更新し、古いものは回収して整理します。
この作業は、特に情報を求める利用客にとって重要であり、コンビニが提供するサービスの一つとして、店舗の信頼性を高める役割も担っています。
夜間に行われるこの入れ替え作業は、コンビニが情報提供の拠点として機能するために不可欠なものです。
販促物の撤去作業
日々、様々なキャンペーンやセールが展開されるコンビニの販促物の撤去作業は、重要な業務の一つです。
期間が終了した販促物を速やかに撤去し、次のキャンペーンの準備をする必要があります。
この作業には、店内のポスターやのぼり旗、POP広告などの撤去が含まれ、場合によっては新しい販促物の設置も行います。
夜勤時に販促物の撤去を行うことで、翌日の営業開始時には店内が最新の状態で利用客を迎えられるようになります。
販促物の管理は、店舗の売上に直結する重要な業務であり、バイトスタッフの丁寧な作業が求められます。
食品の品出し
特にお弁当やおにぎりなどの食品の品出しも主な業務です。
夜間には、翌日の朝に向けて新鮮な食品を棚に並べることが必要になります。
この作業には、賞味期限の管理や適切な温度での保存が欠かせず、食品の鮮度を保つことが最優先されます。
夜勤バイトは、商品ごとに指定された場所に陳列することで、お客様が求める新鮮な食品を提供します。
特に朝の時間帯に購入する利用客のために、夜間の品出し作業は非常に重要であり、コンビニサービスの質を左右する業務の一つです。
夜勤バイトの努力によって、店舗は常に魅力的な商品を提供し続けることができるのです。
コンビニバイトは深夜が楽のまとめ
深夜のコンビニバイトが楽かきついか、というのは店舗によって大きく異なります。
一概に楽とは言えず、かえってコンビニの深夜バイトがきつい場合もあるので、楽と思ってバイトしたらきつかったのですぐに辞めた、という方もいます。
深夜は時給アップのメリットがありますが、生活リズムの乱れや夜特有の顧客対応など、考慮すべきデメリットも存在します。
ワンオペレーションの場合の負担、睡魔との戦い、そして場所によっては夜間の安全性への懸念もあります。
しかし、落ち着いて仕事をしたい人には、複雑な作業が少なくマイペースで仕事できるコンビニの深夜バイトが合っているかもしれません。
店舗の立地や自身の健康状態、生活スタイルを考慮し、適切な選択をすることが重要です。