コンビニでバイトをしようか迷っている場合、時給や年収がどのくらいになるか気になっている人も多いはず。
コンビニは時給が期待できないという声もありますし、一生懸命頑張って全然稼ぐことができないのであれば、バイトをする価値はないですよね。
今回はコンビニバイトの時給について、月収や年収どのくらいになるのか具体的な数字を出してみたので、これからコンビニバイトをしようと考えている方の参考になれば幸いです。
コンビニバイトの時給は地域や立地で異なる
コンビニバイトの時給は、地域や店舗の立地、勤務時間帯によって大きく異なります。
東京の時給が高いのはご存じの方も多いでしょう。
平均的な時給は、国内で約900円前後から1000円程度の範囲になることが多いです。
大都市圏や交通の便が良い地域では、人手不足や生活費の高さを反映して時給が高めに設定される傾向があり、1000円を超える場合も少なくありません。
一方で、地方や郊外では、少し低めの時給設定になることが一般的です。
ですが、忙しい駅前や繁華街にあるコンビニは、地方でも時給が周りの店舗と比べて高い場合もあります。
また、勤務時間帯によっても時給に差が出ることがあります。
特に深夜帯(22時~翌5時)や早朝は、法律に基づく深夜手当が加算されるため、25%程度時給がアップします。
例えば、平均時給が1000円の場合、深夜手当が加わると1250円程度に上がる計算になります。
このように、勤務時間帯を選ぶことで時給を上げる戦略を取るバイトも少なくありません。
ただ、コンビニバイトを選ぶ際には、時給の他にも勤務条件や待遇、自分のライフスタイルに合った勤務時間帯など、総合的に考慮することが重要です。
また、働くことで得られる経験やスキル、人との出会いなど、金銭的な報酬以外の価値も見逃さないようにしましょう。
月収や年収の例
コンビニバイトの収入を具体的な数字で見てみましょう。例えば時給が900円、1日4時間勤務すると仮定した場合。
月に8日働くと月収は28800円、年収は345600円になります。
月に15日勤務した場合は、月収が54000円、年収は648000円です。
さらに、月に20日働く場合は月収が72000円、年収は864000円となります。
これらの計算からわかるように、勤務日数が増えるほど収入も上がりますが、フルタイム勤務に比べると全体的に収入は控えめです。
ですが、上記の例では税金がかからない年収となっているので、税金や市民税の支払いがないというのが大きいでしょう。
時給は上がったりする?
コンビニのバイト時給は、近年、働き手の需要と供給のバランス、最低賃金の法定改定、地域経済の状況などによって変動しています。
特に一番期待できる時給が上がる要因としては、最低賃金の改定です。賃金が上昇した場合は、当然時給もアップします。
その他、深夜勤務や早朝勤務など、特定の時間帯では、労働基準法に基づく手当が加算されるため、時給がさらにアップします。
そして長く勤めることで、バイトリーダーなどの役職に就けば、時給が上がったりする場合もあります。
ですが、1年働いても時給があがるようなことは少ないのが現状です。
時給が上がるのは、最終的にオーナーの裁量に委ねる部分が大きいので、店舗ごとに違いもあります。
もし、店舗の経営状況が悪いと、時給アップする見込みも少なくなるでしょう。
時給は突然上がる場合が多い
コンビニバイトの時給が突然上がることは、実はそれほど珍しい事態ではありません。
コンビニ業界における人手不足、より良いサービスを提供し続けるために、優秀なスタッフの確保が必要となります。
そのためには競争力のある報酬を設定することが不可欠です。
経済活動が活発化し、労働市場が引き締まる時期には、コンビニを含む小売業界全体で時給の見直しが行われることがあります。
また、特定の時期のイベントや観光シーズンによって、その需要に応じて短期間だけ時給が上がることもあります。
このような場合、時給の上昇はスタッフにとって予期せぬ嬉しいサプライズとなることがあります。
しかし、時給が突然上がったとしても、それに満足するだけでなく、自身のスキルや貢献度をさらに高め、長期的なキャリア形成につなげることが大切です。
時給の上昇は一時的なものかもしれませんが、自己投資によって身に付けたスキルや経験は、将来にわたって自分自身の価値を高めることにつながります。
コンビニバイトでなるべく稼ぐ方法
基本的にコンビニバイトでは、大金を稼ぐということは期待出来ません。
ですが、工夫によりそれなりの収入を得ることもできます。
昇給を目指す
時給をアップさせることが収入の増加に繋がりますが、コンビニバイトの場合はやはり昇給を目指すことでしょう。
多くのコンビニでは、勤務態度やスキル、貢献度に応じて時給を上げる昇給制度が設けられています。
商品管理や店舗運営において積極的に責任を果たしたりすることで、店長や経営者の評価を得られる可能性が高まります。
また、特定の業務スキルを習得することも、昇給のチャンスを増やす方法の一つです。
例えば、コーヒーマシンやフライヤーなどの機器操作のスキルを習得したり、在庫管理や発注のプロセスをマスターすることで、自分の価値を高めることができます。
ですが、そもそもバイトに昇給がないケースもあるので、もし昇給に期待したいのであれば、応募の段階から昇給があるかないかを知っておく必要があります。
昇給の交渉をする
昇給制度があるにも関わらず、一向に時給が上がらないのであれば、店長や経営者と直接昇給について交渉することが一つの方法です。
昇給の交渉を行う際には、自分の働きぶりや貢献度を具体的な例を挙げてアピールし、なぜ昇給が妥当なのかを論理的に説明することが重要です。
例えば、売上の増加に貢献した実績、お客さんからのポジティブなフィードバック、特定のスキルや資格の取得などが挙げられます。
ただし、昇給の交渉のアプローチはタイミングが重要で、店舗の業績が良い時期や、自分の実績が目立った時など、相手が受け入れやすい状況を見極めることが必要です。
また、時給がアップしないので辞める、ということを伝えるのはあまりよくない方法です。
「じゃあ、辞めてもいいよ」と言われる可能性もあるので、本当に時給が上がらず辞めても良い、という時に交渉するといいでしょう。
仕事を真面目に取り組む
昇給へのアプローチは、日々の業務に真面目に取り組むことです。
コンビニのバイトでは、レジ対応、商品の陳列、店内の清掃など多岐にわたる業務があります。
これらの仕事を丁寧にこなし、責任感を持って勤務することで、店長や経営者からの評価を高めることができます。
また、積極的に業務改善の提案を行うことや、新人スタッフの教育に関わるなど、自分から貢献する姿勢を見せることも重要です。
日々の勤務態度や貢献度が認められれば、昇給の機会が訪れる可能性が高まります。
コンビニバイトで昇給するためには、能動的に昇給を交渉する方法と、日々の業務に真面目に取り組むことで評価を高める方法があります。
どちらの方法も、自己価値を高め、店舗にとって欠かせない存在であることを証明することがカギとなります。
結局のところ、昇給はその人の貢献度や働きぶりが評価される結果であり、日々の努力が実を結ぶものです。
掛け持ちして働く
禁止しているコンビニもありますが、複数のコンビニや異なるバイトを掛け持ちして稼ぐ方法があります。
一つのコンビニだけでなく、時間帯や曜日を変えて別の店舗や全く異なるアルバイトに就くことで、収入源を増やすことが可能です。
掛け持ちバイトは、収入を増やすだけでなく、さまざまな職場で多様な経験を積むことができるメリットもあります。
ただし、掛け持ちする際には、各職場の勤務スケジュールを適切に管理し、労働時間が法定の上限を超えないように注意が必要です。
また、過度な勤務は健康を害するリスクもあるため、自身の体調やプライベートとのバランスを考慮しながら、無理のない範囲で働くことが大切です。
深夜のシフトに入る
効果的な方法は、深夜帯のシフトに入ることです。
深夜帯、特に22時から翌朝5時までの時間帯は、法律に基づき時給が25%増しになることが一般的です。
この時間帯に働くことで、同じ時間数を働いても、日中や夕方のシフトよりも高い収入を得ることが可能になります。
深夜帯は来客数も少なく、比較的穏やかな雰囲気で作業を行えるため、効率よく稼ぎたい人にとっては理想的な選択肢です。
しかし、深夜勤務は生活リズムや健康に影響を与える可能性があるため、体調管理には注意が必要です。
バイトではなく社員で働く
コンビニの正社員は、時給制ではなく月給制で給与が支払われるため、安定した収入が見込めます。
また、正社員として働く場合、各種社会保険の完備や福利厚生など、アルバイトにはないメリットも享受できます。
正社員になることで、店舗運営に関するより深い知識やスキルを身につけることができ、キャリアアップの道も開かれます。
ただし、正社員としての責任や勤務時間、業務内容はアルバイトと比べて重くなります。
長時間労働になる可能性もあるため、仕事とプライベートのバランスを考えながら働くことが求められます。
コンビニバイトの時給は比較すると安い?
年々最低賃金はアップしている傾向となっていますが、コンビニバイトは他のバイトと比べると安いのでしょうか?
実際、飲食業や工場のバイトと比べると、そこまで低いという訳ではありませんが、どちらかというと安い傾向の方が強いです。
他のバイトに比べて時給が高いコンビニは少なく、特に地方では時給が最低賃金ちょうどのような場合が多いので、他の職種などと比較しても安い可能性が高いです。
稼ぎたい場合は止めておくべき?
もしバイトでお金を稼ぎたい気持ちが強い方は、コンビニ以外のバイトがおすすめです。
コンビニバイトは、柔軟なシフトや比較的容易な採用プロセスなどのメリットがありますが、時給や収入の面で見ると、必ずしも最も収入が高い選択肢とは限りません。
パチンコ店のバイトの方が時給が高いですし、他には品出しなど軽作業バイトの方が時給が高かったりするケースもあります。
しかし、コンビニにはたくさんのメリットがあり、学生や副業として働きたい人にとって、スケジュールを合わせやすい点。
接客スキルや商品管理など、様々なスキルを学べる、 応募から採用までのプロセスが迅速で、すぐに働き始めることができる。
など様々なメリットもあるので、コンビニのバイトがおすすめでない訳ではありません。
自分の目標や条件に照らし合わせ、他のバイトや職種と比較検討することが重要です。
コンビニバイトの時給まとめ
コンビニバイトの時給は地域や店舗、勤務時間帯によって異なり、平均的には900円から1000円程度ですが、大都市圏では1000円を超えることもあります。
深夜勤務では法定の割増賃金により時給が25%上がるため、収入を増やすチャンスがあります。
また年収は、勤務時間や日数、時給によって大きく変動します。
よって、年収を増やすのなら昇給を目指す、深夜帯に入る、掛け持ちするなど、収入を増やす方法はあります。
バイトで高収入を目指す場合は、コンビニ以外の選択肢も検討する価値があるでしょう。
時給の上昇は、バイトスタッフにとって魅力的なインセンティブとなりますが、それだけがバイトを選ぶ基準ではありません。
勤務条件、職場環境、キャリアアップの機会など、様々な要素を考慮して、自分にとって最適なバイト先を選ぶことが重要です。